ケニア同時テロ事件

読み:ケニアどうじテロじけん
品詞:固有名詞,@社会現象

2002(平成14)年11月28日にケニア共和国南部のモンバサでイスラエル人を狙ったと思われる、ほぼ同時に起きた二件のテロ事件のこと。

一件はイスラエル人が経営するホテル、「パラダイス・ホテル」のロビーにアラブ人と見られる男3人が乗った車が突入するという自爆テロで、ホテルの建物は大破し12人が死亡した。このホテルはイスラエル人がよく利用するホテルで(もう一件の方のアルキア航空機の乗客の大半も前日同ホテルに泊まっていた)、イスラエル観光客を狙ったと思われるが、死亡したイスラエル人観光客は3人に過ぎず、残りの9人は現地のケニア人だった。

もう一件は、ホテルの自爆テロが起こる5分前に、モンバサ空港を離陸した直後のイスラエルのベングリオン国際空港行きのアルキア航空のチャーター機(B757-300。乗員乗客271人)に向けて、2発の地対空ミサイルが発射されたというものである。しかし、こちらは同機にチャフ・ディスペンサーと見られるミサイル回避装置が取り付けられていたため回避に成功。死傷者は出ず、乗客は機長が着陸30分前にアナウンスするまで気がつかなかった。

このように実際の被害はテログループが期待したほどにはならなかったが、10月のインドネシア・バリ島に続く観光客を狙ったテロ事件であることには違いなく、無差別テロの恐怖が世界中に広がると共に、国際的な観光地への打撃が心配される。

この犯行には当初よりアルカイダの関与が指摘されていたが、12月8日になってアルカイダの幹部スライマン・ブガイス氏の犯行を認める声明がカタールの衛星テレビ、アルジャジーラで流され、アルカイダ関連のWebサイトでも掲載された。