漢字に似るが、それが支那大陸ではなく日本で作られた字であるもの。和製漢字。
その総字数については定かではない。和製漢字の辞典
では、親字番号が1から2669までが存在する。
日常でもよく使う代表例としては、次のような字がある。訓読みの送りがなは‐に続けて記載する。
| 国字 | 訓読み | 音読み | 注釈 | |
|---|---|---|---|---|
| 字 | 番号 | |||
| 鰯 | 2473 | いわし | 弱い魚 | |
| 蛯 | 1645 | えび | ‐ | 老人の背のように曲がっている |
| 裃 | 1732 | かみしも | ‐ | 上下を同じ布で作る衣 |
| 凩 | 143 | こがらし | ‐ | 木を吹き枯らす風、几+木 |
| 込 | 1933 | こ‐む | ‐ | |
| 榊 | 850 | さかき | ‐ | 神に供える木 |
| 875 | ||||
| 笹 | 1348 | ささ | ‐ | |
| 梻 | 817 | しきび、しきみ | ‐ | 仏壇に供える木 |
| 躾 | 1897 | しつけ | ‐ | 身だしなみの美しさ |
| 腺 | 749 | ‐ | セン | |
| 凧 | 141 | たこ | ‐ | |
| 鱈 | 2486 | たら | セツ | 雪の季節が旬の魚 |
| 辻 | 1934 | つじ | ‐ | |
| 峠 | 446 | とうげ | ‐ | 山を上下する道であるため |
| 凪 | 142 | なぎ、な‐ぐ | ‐ | 風が止む、几+止 |
| 匂 | 168 | にお‐い | ‐ | |
| 畑 | 1127 | はたけ | ‐ | 焼畑を意味する火田から |
| 働 | 80 | はたら‐く | ドウ | 人が動く |
| 麿 | 2639 | まろ | ‐ | 麻と呂を合わせてマロ |
| 枠 | 776 | わく | ‐ | |
日本の伝統や、独自の文化に関する文字が多く作られている。日本が近代化を遂げた際に作られた字も多い。
また、日本が海洋国であったこともあって、魚偏の漢字として知られる字もかなりの量が国字であると考えられている。
次の字については、国字とする説は強いが、異論もある。いずれも康熙字典には存在しない。
次の字を国字とする説があるが、誤りとする説が強いもの。
地名などにも多くあり、日本国内でもごくごく限られた地域で使われている字が存在する。
そうではない字についても、基本的には日本国内で使われているが、朝鮮併合期に近代文明が朝鮮に伝えられたことから、科学などの分野を中心として朝鮮でも使われている。
また台湾や支那でも、近代文明に関する語について日本語を参考に翻訳をしたことから、一部の字については逆輸入して用いている。人名の場合も、そのまま使うこともあれば、似たような字に置き換えて表わすこともある。
日本の地名として用いられている国字で、著名なものは次の通り(順不同)。
地名ではないが、その文字に想いを込めて用いている国字で、著名なものは次の通り(順不同)。
ブナ(山毛欅、橅、椈)を貴重な財産と考え、木偏に貴から字を作った。
沖縄県の県花。一般には梯梧または梯姑と書くが、木偏の字もあるらしい。用例未詳。
慶応大学(の誰か)が作った国字であるらしい。用例未詳。
JIS漢字表には、規格策定において誤字したものがそのまま収録されており、これもある意味で「国字」であると考えられる。
その殆どの字は使われておらず「幽霊文字」と呼ばれているが、一部には普及してしまったものもある。