宮中にある三つの神社。皇居内庭、吹上御苑の神域内に建てられている。
天皇は宮中での祭祀が本来の職務であり、国民の平和を祈ることを目的とする。皇室の行なう祭祀はここと、各地の山麓で行なわれる。祭祀は長く受け継がれ、今も変わらずに行なわれている。お祭りは年間に300回以上とも言われ、ほぼ毎日行なわれている。
中央が賢所、その西方に皇霊殿、東方に神殿がある。
建物の構造は同じで、入母屋造・銅瓦葺で、木造、材質は檜である。但し、賢所だけは大きく、また床も高くなっているとされる。
三殿中で最も神聖であり、大切とされるのは賢所である。天照大神が祀られている。
ここに立ち入ることが可能なのは、
のみである。
皇霊殿は神武天皇から現在に至るまでの歴代の天皇・皇后・皇妃や皇族が祀られている。
ちなみに、天皇が神道の最高位の聖職とは言え、実は「神式の葬儀」というものは、長く存在していなかった。
このため、それまでは皇族さえも仏式に葬儀を行なっていた。皇族は真言宗泉湧寺派総本山泉湧寺が事実上の菩提寺だったとされており、1242(仁治3)年の四条天皇を最初とし、歴代天皇・皇后・皇族方の葬儀が行なわれたとされる。
仏式の葬儀と神式の葬儀の大きな違いは、仏式は故人の成仏を祈るのに対して、神式は故人の霊を家の守護神や氏神として祀る点にある。皇霊殿に祀られる神は、皇室、そして日本を守護する神というわけである。