無政府主義

読み:むせいふしゅぎ
外語:anarchism
品詞:名詞

国家をはじめとする一切の政治権力を否定し、個人の完全な自由およびそうした個人の自主的結合による社会を実現しようとする空想的な理想主義。アナーキズム。プルードン・クロポトキン・バクーニンらによって提唱された。

19世紀中頃よりヨーロッパの知識人を中心に広まり、19世紀末から20世紀初頭にかけて最盛期を迎え、1950年以後は本当の意味での無政府主義者は殆ど居ないと言われている。初期には「神と個人」さえあれば良いとしていたが、次第に反政府的色を強め、政府の弾圧を受けた。

反政府色を強める過程で、社会主義と結びついていたが、1935(昭和10)年にコミンテルンが各々の国独自の社会主義を認めると、それが国家と政府の存在を無視するという無政府主義とは相容れないものとなってしまう。そのため、スペイン内戦において、人民戦線で共に手を携え、ファシストと戦っていた最中であった両者は仲違いをはじめ、ファシスト軍と戦いつつ身内同士での戦いも始めてしまった。