アスペクト比

読み:アスペクトひ
外語:aspect ratio
品詞:名詞

翼の細長さを表わす値で、翼根と翼端の翼弦平均値で翼幅を割った数字。

同じ翼面積であれば、アスペクト比が大きいほど翼弦が小さくなるので、翼端渦の影響が小さくなり、誘導抵抗が現象するため、安定性が増大し、航続距離が延びる。しかし、機体に働く抵抗のうちで誘導抵抗が大きな比率を占めるのは比較的低速な時である。また、アスペクト比を大きくすることのデメリットとして、翼付け根の強度が弱くなり、ペイロードが減少するということがあり、一概にアスペクト比を大きくすればよいというものではない。そのため、長時間にわたって巡航速度で飛び続けるような飛行機はアスペクト比の大きい翼を持ち、高速性能を重視する飛行機はアスペクト比の小さい翼を持つことが多い。ただし、高速性が重視される戦闘機であっても機動能力を重視するものではアスペクト比を大きめにとっている。翼の短いF-104が空中戦になると旧式のMiG-15にすら敵わなかったことやF-14F-15に模擬空中戦で勝利したのはF-14がアスペクト比を自在に変化させられるVG翼を持っていたからだとも言われている。

また、アスペクト比を増大させたのと同様の効果を得られるものとしてウィングレットや翼端板が挙げられる。