新Hシステム

読み:しん・えっちシステム
外語:New H System 英語
品詞:商品名

阪神高速道路に設置されたHシステムをさらに進化させたもの。従来のものと区別するため一般的には "新Hシステム" と呼ばれるが、警察内部での正式名称は "高速走行抑止システム" である。

Hシステムの基本である "レーダー速度測定、CCD記録" は変わらないが、レーダーアンテナが平面形状の、通称 "豆腐"、"ハンペン"、"座布団" になり、路面に対する仰角が深くなったため、従来のレーダー探知機では遠方よりの探知が難しくなった。また、撮影した画像はISDN回線で最寄りの警察署や高速警察隊等に伝送し、画像は光磁気ディスクに記録されるようになった。高速道路設置のものと一般道路設置のものの一部は省略されているが、速度測定・記録部の手前300m位には速度超過警告表示板があり、速度超過をしていた場合 "スピード落とせ" 等の警告を発するようになっている。

また、この新Hシステムをさらに進化させた "SSシステム" が、実用に向け静岡県警察においてテスト運用されている。東名高速道路136.1kp(キロポスト)、由比パーキングエリア付近に設置されている新Hシステムがそれで、速度超過している違反車を撮影し、ISDNで伝送するという所までは変わらないが、その画像を警察無線もしくはディジタル携帯電話でパトカーに伝送し、その場で検挙する "違反即検挙" のネズミ捕り方式を固定設置の新Hシステムで行なう。SSシステム方式での検挙例はまだ無いが、この道路は海に面していて視界が開けており、カーブもゆるい事から比較的速度が速く、かつてトラックが横転して多重玉突き事故が発生した、重大事故発生地点でもある。

新Hシステムは1機1億円と言われるが、この大事故を待っていたかのように事故の1ヶ月後には静岡県補正予算案に設置費用が盛り込まれ、その2ヶ月後には議会を通過、そして事故からわずか半年後には装置が設置されるという早業であった。この予算案に盛り込まれた設置計画には、このSSシステムの概要が記されていた。

毎年多数の新規設置例があり、今後の主流になっていくと思われる。

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