首都圏中央連絡自動車道

読み:しゅとけん・ちゅうおう・れんらく・じどうしゃどう
外語:Metropolitan Inter-City Expressway 英語
品詞:固有名詞

都心から40km〜60kmの圏内(神奈川・東京・埼玉・茨城・千葉)を環状に走る自動車専用の一般有料道路

関東圏において、外環道よりも更に外側を走る環状路線である。通称は圏央道

起点・終点

設計諸元

  • 並木IC〜海老名JCT
    • 構造規格: 第一種第三級
    • 設計速度: 80km/h(192km/hBeat)
    • 道路幅員: 20.5m
    • 車線数: 4車線
    • 路線延長: ‐
  • 海老名IC〜相模原IC
    • 構造規格: 第一種第二級
    • 設計速度: 100km/h(240km/hBeat)
    • 道路幅員: 23.5m
    • 車線数: 4車線
    • 路線延長: ‐
  • 相模原IC〜青梅IC
    • 構造規格: 未定、不明
    • 設計速度: 未定、不明
    • 道路幅員: 未定、不明
    • 車線数: 未定、不明
    • 路線延長: ‐
  • 青梅IC〜鶴ヶ島JCT (Ⅰ工区)
    • 構造規格: 第一種第三級
    • 設計速度: 80km/h(192km/hBeat)
    • 道路幅員: 22m(盛土・切土部)、20.5m(高架・橋梁部)
    • 車線数: 4車線
    • 路線延長: 19.8km
  • 鶴ヶ島JCT〜川島IC (Ⅱ工区)
    • 構造規格: 第一種第三級
    • 設計速度: 80km/h(192km/hBeat)
    • 道路幅員: 22m(盛土・切土部)、20.5m(高架・橋梁部)
    • 車線数: 4車線
    • 路線延長: 7.9km
  • 川島IC〜桶川IC(仮称) (Ⅲ①工区)
    • 構造規格: 第一種第二級
    • 設計速度: 100km/h(240km/hBeat)
    • 道路幅員: 25m
    • 車線数: 4車線
    • 路線延長: 12.0km
  • 桶川IC(仮称)〜神崎IC
    • 構造規格: 未定、不明
    • 設計速度: 未定、不明
    • 道路幅員: 未定、不明
    • 車線数: 未定、不明
    • 路線延長: ‐
  • 神崎IC〜大栄JCT
    • 構造規格: 第一種第二級
    • 設計速度: 100km/h(240km/hBeat)
    • 道路幅員: 23.5m
    • 車線数: 4車線
    • 路線延長: ‐
  • 大栄JCT〜松尾横芝IC
    • 構造規格: 第一種第二級
    • 設計速度: 100km/h(240km/hBeat)
    • 道路幅員: ‐
    • 車線数: 4車線
    • 路線延長: ‐
  • 東金IC/JCT〜茂原長南IC
    • 構造規格: 第一種第二級
    • 設計速度: 100km/h(240km/hBeat)
    • 道路幅員: 25m
    • 車線数: 4車線
    • 路線延長: ‐
  • 茂原長南IC〜木更津JCT
    • 構造規格: 第一種第二級
    • 設計速度: 100km/h(240km/hBeat)
    • 道路幅員: 23.5m
    • 車線数: 4車線
    • 路線延長: ‐

規制等

  • 制限速度: 未確認
  • 最低速度: 設定なし
  • 標識規制: 未確認

法定路線名

通称

道路計画

目標

最終的には神奈川県横浜市(高速湾岸線(B))〜千葉県木更津市(館山自動車道)を結ぶことになる、総延長約300kmの壮大な道路計画である。この道路に加え、湾岸線(B)とアクアラインを加えると環状路線となる。

既に飽和状態の首都高速道路の環状路線のバイパスとしての機能を持つ予定だが、現在はまだ多くの区間で鋭意建設中である。

進捗

圏央道の整備は2003(平成15)年8月に国の都市再生プロジェクトに位置付けられ、2007(平成19)年度内の全線開通を目標とした。

しかしプロ市民の徹底した妨害活動の前にその目標は叶わず、これを著している現時点での開通区間は東京都・埼玉県・茨城県内で僅かな距離に留まっている。

現状

長く、放射高速道路を結ぶことさえ出来ずにいたが、2007(平成19)年6月になり、ようやく関越道と中央道を結ぶことに成功した。

関越道は都内からもアクセスが悪い道路であったが、この接続によって都心を通らず中央道へアクセス可能となった。

明確に圏央道とされている距離では合計約66.7km、事実上の圏央道を合算しても約92km(新湘南BP含む)にしかならず、目標の僅か30%しかできていない。

沿革

  • 1988(昭和63)年3月30日: 藤沢IC〜西久保JCT(仮称)(新湘南バイパス) (L=約5km)
  • 1991(平成3)年3月26日: 横浜横須賀道路金沢支線暫定供用 (L=4.2km)
  • 1996(平成8)年3月26日: 青梅IC〜鶴ヶ島JCT (L=19.8km)
  • 1997(平成9)年4月: 横浜横須賀道路金沢支線4車線供用、堀口能見台IC供用開始
  • 1998(平成10)年3月30日: 松尾横芝IC〜東金IC(国道126号千葉東金道路(第二期)) (L=16.1km)
  • 2002(平成14)年3月29日15:00(@291): 日の出IC〜青梅IC (L=8.7km)
  • 2003(平成15)年3月29日15:00(@291): つくばJCT〜つくば牛久IC (L=1.5km)
  • 2005(平成17)年3月21日15:00(@291): あきる野IC〜日の出IC (L=2.0km)
  • 2007(平成19)年3月10日15:00(@291): つくば牛久IC〜阿見東IC (L=12.0km)
  • 2007(平成19)年3月21日15:00(@291): 木更津東IC〜木更津JCT (L=7.1km)
  • 2007(平成19)年6月23日15:00(@291): 八王子JCT〜あきる野IC (L=9.6km)
  • 2008(平成20)年3月29日15:00(@291): 鶴ヶ島JCT〜川島IC (L=7.7km)
  • 2009(平成21)年3月31日15:00(@291): 阿見東IC〜稲敷IC (L=6km)

今後の予定

年度別

現時点における、各所の開通予定は次のとおり。IC/JCT名は原則として仮称。

2007(平成19)年10月18日東日本高速道路発表と、その後の延期発表に基づく。

  • 2009(平成21)年度
    • 海老名JCT〜海老名IC(1.9km)
    • 八王子南IC〜八王子JCT
    • 川島IC〜桶川IC (L=12.0km)
    • つくばIC〜つくばJCT
    • 茂原長南IC〜木更津東IC
  • 2010(平成22)年度
    • 海老名IC〜相模原IC(10.1km)
    • 菖蒲白岡IC〜久喜白岡JCT
  • 2012(平成24)年度
    • 西久保JCT〜海老名JCT
    • 相模原IC〜八王子南IC
    • 桶川JCT〜菖蒲白岡IC
    • 久喜白岡JCT〜つくばIC
    • 稲敷IC〜大栄JCT
    • 東金IC/JCT〜茂原長南IC
  • 2015(平成27)年度
  • 未定
    • 大栄JCT〜松尾横芝IC

区間別

現時点における、各所の開通予定は次のとおり。IC/JCT名は原則として仮称。

  • 釜利谷JCT栄IC/JCT(高速横浜環状南線) (2015(平成27)年度)
  • 栄IC/JCT〜藤沢IC(横浜湘南道路) (2015(平成27)年度)
  • 藤沢IC〜西久保JCT(新湘南バイパス) [供用済]
  • 西久保JCT〜海老名JCT (2012(平成24)年度)
  • 海老名JCT〜海老名IC (2009(平成21)年度)
  • 海老名IC〜相模原IC (2010(平成22)年度)
  • 相模原IC〜八王子南IC (2012(平成24)年度)
  • 八王子南IC〜八王子JCT (2009(平成21)年度)
  • 八王子JCT〜鶴ヶ島JCT [供用済]
  • 鶴ヶ島JCT〜川島IC [供用済]
  • 川島IC〜桶川JCT (2009(平成21)年度)
  • 桶川JCT〜菖蒲白岡IC (2012(平成24)年度)
  • 菖蒲白岡IC〜久喜白岡JCT (2010(平成22)年度)
  • 久喜白岡JCT〜つくばIC (2012(平成24)年度)
  • つくばIC〜つくばJCT (2009(平成21)年度)
  • つくばJCT〜稲敷IC [供用済]
  • 稲敷IC〜大栄JCT (2012(平成24)年度)
  • 大栄JCT〜松尾横芝IC (計画中)
  • 松尾横芝IC〜東金IC/JCT(千葉東金道路) [供用済]
  • 東金IC/JCT〜茂原長南IC (2012(平成24)年度)
  • 茂原長南IC〜木更津東IC (2009(平成21)年度)
  • 木更津東IC〜木更津JCT [供用済]

通行料金

圏央道は二区間に分断しているため、料金表は二つに分かれる。

料金区分は、軽自動車・普通車・中型車・大型車・特大車の五段階である。

料金は、初乗りは無料で、普通車は40円/km(税込42円/km)で、50円単位に切り捨てとなるようだ(詳細不明)。

圏央道は高速自動車国道ではなくあくまでも一般有料道路なので、通行料金も全国プールではなく個別採算制である。そして単価が40円/kmと、高速道路よりもかなり高い。この価格は、過激派による激しい妨害活動の影響を、色濃く反映したものともいえる。

八王子〜鶴ヶ島〜川島

表示は通常料金である。ETC車のみの特典として、ここから各種の割引が適用される。

上段=軽自動車、中段=普通車、下段=中型車

  1,2001,150850700500300鶴ヶ島
  1,4501,3501,000800550300
  1,7501,6501,150950650300
  900850550400200圏央鶴ヶ島400
  1,1501,050700500250550
  1,4501,3508506503504.0
1,400 700650350200狭山日高450850
1,700 9008004502507501,300
2,000 1,1001,0005003006.810.8
  500450150入間4008501,250
  6505502006501,4001,950
  8007002506.012.816.8
1,050 350300青梅3007001,1501,550
1,250 4503505501,2001,9502,500
1,500 6005004.810.817.621.6
  100日の出6509501,3501,8002,200
  1001,0501,6002,2503,0003,550
  1008.713.519.526.330.3
700 あきる野1508001,1001,5001,9502,350
800 2501,3001,8502,5003,2503,800
950 2.010.715.521.528.332.3
500八王子西       
600       
650       
八王子9001,250 2,050 2,750  
1,4002,000 3,300 4,500  
14.619.8 30.5 41.3  

上段=大型車、中段=特大車、下段=距離(km)

なお、圏央鶴ヶ島〜鶴ヶ島間のうち、鶴ヶ島JCT〜鶴ヶ島ICは関越自動車道である。

また、八王子〜八王子西間のうち、八王子IC〜八王子JCTは中央自動車道である。

鶴ヶ島JCT〜川島ICの区間は記載していない。

つくば〜稲敷

上段=軽自動車、中段=普通車、下段=中型車

500350200つくば牛久
650450250
750500250
350200牛久阿見350
450250600
5002506.1
200阿見東350700
2506001,200
2505.912.0
稲敷3507001,050
6001,2001,750
6.011.918.9

上段=大型車、中段=特大車、下段=距離(km)

ETC車割引

一覧

ETC車載器を搭載し、入口または出口のいずれかを無線で通過した場合に適用される割引である。

  1. 深夜割引(00:00〜04:00) 3割引
  2. 早朝深夜割引(22:00〜06:00) 5割引 (2007(平成19)年6月23日〜)
  3. 圏央道全線利用割引(終日、詳細後述) 3割引 (2009(平成21)年5月13日〜2018(平成30)年3月31日)
  4. 圏央道連続利用割引(終日、詳細後述) 150円・300円割引 (2009(平成21)年5月13日〜2018(平成30)年3月31日)
  5. 平日昼間割引(八王子JCT〜川島を除く) 3割引 (2009(平成21)年3月30日〜2011(平成23)年3月30日)
  6. 休日特別割引(全区間) 最大5割引 (2009(平成21)年3月28日〜2011(平成23)年3月31日)

「大都市近郊区間」のため、生活対策(景気対策)の「休日特別割引」高速道路1000円乗り放題の道路に含まれていない。料金は以下の通り割引になるが、上限が適用されない。

  • 休日の06:00〜22:00→約30%
  • 休日の22:00〜06:00→約50%

割引は重複しない。最も安くなるものが自動的に選択される。

深夜割引

圏央道に限らず高速道路では、深夜(00:00〜04:00)のETC車は、その走行距離に関わらず3割引となる。

なお、圏央道では次の新サービスがあるため、時間帯などの条件が重複する場合、よりお得な方が自動的に適用される。

早朝深夜割引

まず、八王子JCT〜あきる野が開通した日から適用開始となった割引サービスである。

夜22時から、朝6時までの間に入口または出口を通過する交通について、ETC車は5割引とする。

あきる野〜圏央鶴ヶ島の場合、普通車は1,150円であるが、割引後は600円となる。

但し条件があり、利用距離は100km以内とする。上の深夜割引3割引などの割引の重複適用はなく、割引額の大きい方が自動的に適用される。

圏央道全線利用割引

2007(平成19)年8月1日から開始され、2009(平成21)年5月13日に「生活対策」に基づく新割引となった。

これは、ETC車が圏央道(八王子JCT〜鶴ヶ島JCT間)を「全線走行」した時に適用される割引である。また圏央道の一部区間のみ利用でも割引が適用される。

なお、他のETC割引や障害者割引との重複適用はない(割引額が大きくなる割引を適用する)。

  • 軽自動車等: 400円
  • 普通車: 500円
  • 中型車: 600円
  • 大型車: 800円
  • 特大車: 1,400円

元々は、都心の通過交通を圏央道へと迂回誘導させるため、「社会実験」として圏央道を全線利用(八王子JCT〜鶴ヶ島JCT)するETC車について、圏央道区間の料金の3割引(普通車なら500円引き)が適用されたものである。

この元々の社会実験はAゾーン(鶴ヶ島JCTより北)、Bゾーン(鶴ヶ島JCTより南)、Cゾーン(八王子JCTより西)、Dゾーン(八王子JCTより東)に分けられ、Aゾーン〜Dゾーン、Bゾーン〜Cゾーン、Bゾーン〜Dゾーンのみが対象となるものであった。

圏央道連続利用割引

他の高速道路から圏央道西側に至る、自専道連続利用に対する割引である。

なお、「割引対象区間を通過する走行」は割引対象外である。また、他のETC割引や障害者割引との重複適用はない(割引額が大きくなる割引を適用する)。

  • 関越道(練馬IC〜鶴ヶ島IC間)の各IC ←→ 圏央道(あきる野IC〜川島IC間)の各IC: 150円
  • 中央道(高井戸IC〜八王子IC間)の各IC ←→ 圏央道(八王子西IC〜川島間)の各IC: 300円
  • 中央道の相模湖IC・相模湖東IC ←→ 圏央道(八王子西IC〜川島IC間)の各IC: 150円
  • 常磐道(三郷IC〜桜土浦IC間)の各IC ←→ 圏央道(つくば牛久IC〜稲敷IC間)の各IC: 150円

大きく、次の3ブロックに分けて解説する。

  • 神奈川県内
  • 都内(県境〜中央〜関越)
  • 東側区間(関越道〜東北道〜常磐道以東)

神奈川県内

神奈川県

神奈川県内は、次の5つの道路に分けられている。

  1. 横浜横須賀道路金沢支線 (起点・並木IC〜釜利谷JCT)
  2. 高速横浜環状南線 (釜利谷JCT〜栄IC/JCT(仮称))
  3. 横浜湘南道路 (栄IC/JCT(仮称)〜藤沢IC(仮称))
  4. 新湘南バイパス (藤沢IC(仮称)〜西久保JCT(仮称))
  5. さがみ縦貫道路 (西久保JCT(仮称)〜都県境)

概要

横浜横須賀道路金沢支線の並木ICを起点とし、横浜横須賀道路の釜利谷JCTを経由して高速横浜環状南線として栄IC/JCT(仮称)まで伸び、横浜湘南道路として藤沢IC(仮称)まで伸びる。

そして新湘南バイパスとして西久保JCT(仮称)まで伸び、以降は都県境までさがみ縦貫道路となり、海老名南JCT(仮称)で第二東名高速道路、海老名JCT(仮称)で東名高速道路と接続し、都内に入る。

計画と進行状況

横浜横須賀道路金沢支線と新湘南バイパスは開通した。

それ以外の区間は鋭意建設中または計画中である。

西久保JCT〜海老名JCTは2010(平成22)年度の予定だったが、神奈川県高座郡寒川町などでで交渉中の土地が約十ヶ所残ったため、2012(平成24)年度に延期すると発表された。発表によると、約96%の用地を取得できたとされている。

毒ガス発掘

2002(平成14)年9月、橋脚工事現場(高座郡寒川町一之宮地先)より、旧相模海軍工廠で製造された思われるビール瓶入りの毒ガス兵器が出土し、作業員が被災した。

発掘された毒ガス兵器は次のとおり。

やむを得ず建設工事は一時中断、機械掘削および人力掘削によりビンの回収が行なわれた(2003(平成15)年10月23日〜2004(平成16)年3月26日)。

同時に掘削残土仮置き場(田端地区)に無害化処理設備、ようするに化学プラントが建設され、2004(平成16)年4月27日から汚染残土の無害化処理を開始、2004(平成16)年5月7日〜2004(平成16)年8月22日にかけ危険物等の無害化処理を開始し、建設工事は再開された。

なお、毒ガスそのものは化学処理、瓶は焼却処分によって無毒化され、土壌は加熱処理で化学剤を揮発させ無毒化、揮発した化学剤は収集し加熱分解により無毒化された。

不法投棄の山問題

神奈川県相模原市城山町葉山島(旧・津久井郡城山町葉山島)には、国有地や私有地に捨てられた、不法投棄残土の山がある。

この地域を含む、相模原IC〜八王子南IC区間の14.7kmは2007(平成19)年供用目標であったが、この付近のみ用地買収さえ出来無い状態に陥った。

谷の残土量は約400万m³とも言われており、全て取り除くためには数百億円の費用が必要とされた。しかも単に残土を積んだだけの地盤のため、トンネル掘削にも適していない。

本来は橋を架ける予定だったが、検討の結果、2008(平成20)年6月13日、残土で埋まった谷底から約10m下の自然地盤にトンネルを通す構造に計画変更することを決定した。この方法が最も安価で、事業費約270億円、工期も3年11ヶ月で済むことが分かり、採用を決定した。

開通は2012(平成24)年度の予定としている。

また、残土は安定しているため、県は撤去しない方針を表明した。

都内(県境〜中央〜関越)

東京都

都県境〜中央道(八王子JCT)〜関越道(鶴ヶ島JCT)が、この区間である。

開通順序だけで考えると、次の区間に分けることができる。

  • 都県境〜八王子JCT (高尾山周辺)
  • 八王子JCT〜日の出IC〜あきる野IC〜青梅IC

概要

都内では、高尾山の東側をトンネルで通り、八王子南IC(仮称)で八王子南バイパスと接続(計画線)する。そして八王子JCTで中央道と接続する。

あきる野ICから日の出ICを経て、鶴ヶ島JCTで関越自動車道に接続する。

圏央道の中央道〜関越道区間は、中央道と関越道が首都高速を介さずバイパスされる、初の自動車専用道路の開通であった。東北・北関東エリアと名古屋以西の移動に首都高速を使う必要がなくなり、首都高の混雑緩和が期待される大工事だった。

それだけに、どんな手を使ってでも日本の発展を阻害せんとするプロ市民からの妨害も激しく、極めて難産な道路となった。

八王子JCT〜日の出IC〜あきる野IC〜青梅IC

都内区間のうち、高尾山より北側部分である。

中央道(八王子JCT)と関越道(鶴ヶ島JCT)を結ぶ区間のうち、東京都内が、この区間である。

概要

日の出IC〜青梅ICは2002(平成14)年3月29日、あきる野IC〜日の出ICは2005(平成17)年3月21日、そして八王子JCT〜あきる野ICも2007(平成19)年6月23日に開通した。

当初この区間は2002(平成14)年度中の完成を目指していたが、プロ市民の徹底した妨害活動により工事が難航し、予定より5年も遅れての開通となった。

中央道から北しばらくは山が連なるため、八王子城跡トンネルなどが掘削された。これらは難工事となり、工事には遅延が生じた。

また、地上部には幾つかICが作られたが、これらはプロ市民が妨害のため立ち退かないため、土地強制収用の行政代執行も行なわれている。

かくして、区間により、遂に中央道と関越道の区間が結ばれることになったのである。

裁判について

あきる野IC付近で土地収用されたプロ市民らが、収用の取り消しを求め、東京地裁で訴訟を起こす。

一審の担当は、民事で珍判決を連発している札付きの裁判官、藤山雅行裁判長で、事前の予想通り、プロ市民勝訴、国敗訴であった。

曰く、

騒音被害や大気汚染が予想され、交通渋滞の緩和も具体的な裏付けを欠く。

事業の必要性は低く、事業によって得られる公共の利益の判断の過程には、社会通念上見逃せない過誤欠落があり違法だ。

として事業認定を取り消し、更に収用裁決も「事実認定の違法が承継される」として取り消した。

控訴審の2006(平成18)年2月23日、東京高裁の大喜多啓光裁判長は事業認定と収用はいずれも適法と判断し、一審判決を取り消し、請求を棄却するプロ市民側逆転全面敗訴の判決を言い渡した。

高裁の判決は事前の予想通りであり、一審判決以降も工事は順調に進められている。

そして2007(平成19)年4月13日、最高裁第二小法廷(津野修裁判長)は、プロ市民側の上告を棄却し、もってプロ市民が逆転敗訴した二審・東京高裁判決が確定した。

高尾山周辺(都県境〜中央道)

都内で最後に残った障礙拠点は、八王子市の高尾山周辺である。

八王子南IC(仮称)〜八王子JCT(仮称)の高尾山トンネル区間は東京のプロ市民の妨害活動最後の砦となっており、訴訟を含め、徹底抗戦の構えで妨害活動を繰り広げている。

山の北、八王子JCT以北が完成してしまって以降、プロ市民は南進を進め、山の南側の建設妨害に邁進している。

裁判について

工事差し止めの訴訟は2000(平成12)年10月に、東京地裁に提訴された。プロ市民らは「高尾山天狗裁判」と称している。原告団は、プロ市民約1,300人とプロ市民団体7団体(自称 自然保護団体)である。

この裁判は当初、高尾山、ムササビ、大鷹なども原告に加えられていたが、地裁支部は「自然物には当事者能力がない」として訴えを却下したため、プロ市民のみが原告となっている。

それでも、問題の藤山雅行裁判長は既に移動となっており原告敗訴は確実と考えられ、工事はそのまま継続された。

一審判決は2007(平成19)年6月15日に東京地裁八王子支部であり、プロ市民敗訴、国勝訴の判決であった。判決の理由として押切瞳裁判長は、次のように述べた。

大気汚染、騒音などで住民らに具体的危険が生じるおそれを認めるに足る証拠はない。建設には公益性が認められる。

プロ市民は控訴を表明したが、覆る可能性は低いと見られ、建設工事は休まず続けられた。

控訴審の2008(平成20)年6月19日、東京高裁(民事十四部)の西田美昭裁判長は、トンネルに沿って地下水が流出し地下水位や河川水にも影響を与える可能性は指摘したものの「深刻な影響をおよぼすとまでいうことはできない」としてプロ市民敗訴、国勝訴の判決を下した。

プロ市民は上告を表明したが、覆る可能性は低いと見られ、建設工事は休まず続けられた。

そしての2009(平成21)年11月13日、最高裁第二小法廷(今井功裁判長)は、プロ市民側の上告を棄却し、もってプロ市民が敗訴した一審・二審判決が確定した。

妨害活動(実力行使)

八王子南IC〜八王子JCTの2.2km区間では現在、様々な妨害活動を繰り広げている。この区間はトンネルであり、トンネル南側の南浅川地域で土地トラスト1件、北側の裏高尾地域で立木トラスト1件などがある。いずれも2006(平成18)年12月に土地収用法の手続きに入っている。

そして、高尾山トンネルの掘削工事は2007(平成19)年5月28日から、八王子南IC(仮称)より開始された。

朝8時前よりプロ市民約30人(報道による)がゲート前に集まり、工事の妨害をしようとしたものの、この日までに既に掘削機器は搬入が終わっていたためゲートからの出入りはなかった。現場も、プロ市民の扱いに相当手慣れてきたようである。

プロ市民は現場責任者に工事の説明を要求、そして約1時間に渡り工事中止を求める妨害活動を繰り広げた後、抗議書を現場責任者に突きつけ、「高尾山にトンネルは掘らせないぞ」「工事をすれば天狗様のたたりがあるぞ」などとシュプレヒコールを上げて解散したとされる。

妨害活動(嫌がらせ)

プロ市民団体は2007(平成19)年6月19日、都県境に掘削中の城山八王子トンネル(仮称)の影響で地元の沢が枯れたとして、国に工事に伴う地下水データの提供と、実態説明を要求した。

また、八王子城跡トンネルの影響で地下水の低下が起こっているとし、水環境の原状回復や高尾山トンネルの工事中止などを要求している。

八王子JCT以北の阻止に失敗した活動家は、南進を進めているのである。

行政代執行

プロ市民473人は、トンネル建設妨害のために高尾山トンネル南口付近の約30m²に木製デッキを建設した。

そして、2008(平成20)年11月18日、遂に道路法に基づく行政代執行に乗り出し、このデッキの撤去が開始された。圏央道建設で、行政代執行はこれが初めてである。

2008(平成20)年11月18日09:00(@041)、国交省相武国道事務所の職員は、前日夜から泊まり込んでいたプロ市民に対し、デッキ前で代執行を宣言した。

東側区間(関越道〜東北道〜常磐道以東)

計画と進行状況

鶴ヶ島JCT〜久喜白岡JCT〜つくばJCT

鶴ヶ島JCTから先は、桶川JCT(仮称)で国道17号バイパス上尾道路(計画線)、久喜白岡JCT(仮称)で東北道茨城県に入り、つくばJCT常磐道に接続するが、この区間は計画中である。

つくばJCT〜つくば牛久IC

常磐自動車道つくばJCT〜つくば牛久ICは、2003(平成15)年3月29日15:00(@291)に開通した。

つくばJCTは谷田部ICと桜土浦ICの間である。つくば牛久ICでは国道6号牛久土浦バイパスに接続される。

つくば牛久IC〜松尾横芝IC

つくば牛久IC〜東関東自動車道の大栄JCT(仮称)〜千葉東金道路の松尾横芝ICまでは建設中または計画中である。

松尾横芝IC〜東金IC/JCT〜木更津JCT

千葉東金道路の松尾横芝IC〜東金ICは千葉東金道路の第二期として供用中である。

そして最後、東金IC〜終点の館山自動車道の木更津JCTが完成すると圏央道が東京湾アクアラインへと接続されることになる。

目標や計画

開通目処としては、川島IC〜桶川ICが2009(平成21)年度開通目標である。

東金IC/JCT〜茂原長南ICは2010(平成22)年度目標だったが、地権者との交渉が進まず、2012(平成24)年度内へと目標が延期された。

疑惑

この東側区間であるが、ここは色々と問題含みのようである。例えば東北道と常磐道の間は、当初の予定よりも大きく北に迂回、5kmも遠まわりすることになった。

これは元建設大臣の中村喜四郎(ゼネコン汚職事件で斡旋収賄に問われ一審有罪)が地元の境町を通すために、建設族議員の力で強引に変えさせたのだそうである。

車線数

車線数は片側2〜3車線程度と見られる。

現共用区間における車線数は次のとおり。

  • あきる野IC〜鶴ヶ島JCT (片側2車線)
  • つくばJCT〜つくば牛久IC (片側1車線、暫定2車線共用)

料金プール

基本的には独立採算制を取る予定。但し以下の区間は、既に料金プール制に組み込まれている。

  • 松尾横芝IC〜東金IC/JCT (千葉東金道路第二期) 千葉プール

連絡する主な道路

路線名が()で囲まれているものは、圏央道、または接続先の道路が未完成であるもので、今後連絡予定の道路である。これらについては、IC/JCT名は原則として仮称。

高速道路・自専道

国道

地方道

神奈川県
  • (神奈川県道23号原宿六ツ浦線バイパス・上郷公田線) (公田IC(仮称))
  • (神奈川県道44号伊勢原藤沢線) (寒川南IC(仮称))
  • (神奈川県道45号丸子中山茅ヶ崎線) (茅ヶ崎中央IC)
  • (神奈川県道46号相模原茅ヶ崎線) (寒川北IC(仮称))
  • (神奈川県道52号相模原町田線) (相模原IC(仮称))
  • (津久井広域道路) (城山IC(仮称))
東京都
  • 東京都道44号瑞穂富岡線(岩蔵街道) (青梅IC)
  • (東京都道61号山田宮の前線) (八王子西IC)
  • 東京都道184号奥多摩あきる野線 (日の出IC)
埼玉県
  • (埼玉県道12号川越栗橋線) (桶川IC(仮称))
  • (埼玉県道19号取手つくば線) (つくばIC(仮称))
  • 埼玉県道397号堀兼根岸線 (狭山日高IC)
茨城県
  • 茨城県道34号竜ヶ崎阿見線バイパス (阿見東IC)
  • 茨城県道48号土浦竜ヶ崎線 (牛久阿見IC)
  • 茨城県道49号江戸崎新利根線バイパス (稲敷IC)
  • (茨城県道103号江戸崎下総線) (東IC(仮称))
千葉県
  • (千葉県道21号五井本納線) (茂原北IC(仮称))
  • (千葉県道33号君津平川線) (かずさIC(仮称))
  • (千葉県道44号成田小見川鹿島港線) ((主)成田小見川鹿島港線IC(仮称))
  • 千葉県道62号成田松尾線 (松尾横芝IC)
  • (千葉県道63号成田下総線) (下総IC(仮称))
  • 千葉県道76号成東酒々井線 (山武成東IC)

トンネルや橋

主要なトンネル

  • 城山八王子トンネル(仮称)
  • 南浅川トンネル (八王子南IC→高尾山TN)
  • 高尾山トンネル (八王子南IC〜八王子JCT、上り線約1,350m、下り線約1,330m)
  • 八王子城跡トンネル (八王子JCT〜八王子市下恩方町、上り線約2,400m、下り線約2,380m)
  • 恩方トンネル (八王子市下恩方町〜八王子西IC)
  • 天合峰トンネル (八王子市美山町〜川口町、延長上り線約1,360m、下り線約1,350m)
  • 川口トンネル (八王子市川口町〜あきる野市牛沼、延長上り線約1,950m、下り線約1,960m)
  • 菅生トンネル (あきる野市菅生〜青梅市友田町1丁目)
  • 青梅トンネル (青梅市河辺町1丁目〜青梅市新町2丁目)

主要な橋

  • 北浅川橋
  • 恩方第一橋
  • 恩方第二橋
  • 美山橋
  • 上川橋
  • 秋川高架橋
  • 平井川橋

経由する自治体

予定地域含む。

神奈川県
横浜市 ‐ 鎌倉市 ‐ 藤沢市 ‐ 茅ヶ崎市 ‐ 高座郡寒川町 ‐ 海老名市 ‐ 厚木市 ‐ 相模原市
東京都
八王子市あきる野市 ‐ 西多摩郡日の出町 ‐ 青梅市
埼玉県
入間市 ‐ 狭山市 ‐ 日高市 ‐ 川越市 ‐ 鶴ヶ島市 ‐ 川越市 ‐ 坂戸市 ‐ 比企郡川島町 ‐ 桶川市 ‐ 北本市 ‐ 南埼玉郡菖蒲町 ‐ 白岡町 ‐ 久喜市 ‐ 南埼玉郡宮代町 ‐ 幸手市
茨城県
猿島郡五霞町 ‐ 境町 ‐ 坂東市 ‐ 常総市 ‐ つくば市 ‐ 牛久市 ‐ 稲敷郡阿見町 ‐ 稲敷市 ‐ 稲敷郡河内町
千葉県
香取郡神崎町 ‐ 成田市 ‐ 香取郡多古町 ‐ 山武郡芝山町 ‐ 横芝光町 ‐ 東金市 ‐ 八街市 ‐ 山武郡大網白里町 ‐ 茂原市 ‐ 長生郡長柄町 ‐ 長南町 ‐ 市原市 ‐ 木更津市 ‐ 袖ヶ浦市

具体的なIC等は次のとおり。未開通の区間のIC番号は未定である。?が附された番号は、未開通等の理由により、予想の域を超えないものである。

国道16号横浜横須賀道路金沢支線

国道468号首都圏中央連絡自動車道(高速横浜環状南線)

国道468号首都圏中央連絡自動車道(横浜湘南道路)

  • (?? 栄IC/JCT)(仮称) (国道468号高速横浜環状南線、横浜藤沢線)
  • -- 藤沢IC (国道1号新湘南バイパス、国道1号)

国道1号新湘南バイパス

国道468号首都圏中央連絡自動車道(さがみ縦貫道路)

  • (20? 西久保JCT)(仮称) (国道1号新湘南バイパス)
  • (21? 寒川南IC)(仮称) (神奈川県道44号伊勢原藤沢線)
  • (22? 寒川北IC)(仮称) (神奈川県道46号相模原茅ヶ崎線)
  • (30? 海老名南JCT)(仮称) (第二東名高速道路)
  • (31? 海老名JCT)(仮称) (東名高速道路)
  • (32? 海老名IC)(仮称) (海老名市道53号(都市計画道路)河原口中新田線)
  • (33? 圏央厚木IC/JCT)(仮称) (国道129号国道246号厚木秦野道路)
  • (PA 厚木PA)(仮称)
  • (34? 相模原IC)(仮称) (国道129号、神奈川県道52号相模原町田線)
  • (35? 城山IC)(仮称) (津久井広域道路)

国道468号首都圏中央連絡自動車道(都県境〜関越)

国道468号首都圏中央連絡自動車道(関越〜東北)

  • 50(4-1) 鶴ヶ島JCT (関越自動車道)
  • 51 坂戸IC (都市計画道路3・3・45 坂戸東川越線)
  • 52 川島IC (国道254号)
  • (60? 桶川JCT)(仮称) (国道17号上尾道路(専用部))
  • (61? 桶川IC)(仮称) (埼玉県道12号川越栗橋線)
  • (PA 菖蒲PA)(仮称)
  • (62? 菖蒲白岡IC)(仮称) (国道122号バイパス)
  • (70? 久喜白岡JCT)(仮称) (東北自動車道)

国道468号首都圏中央連絡自動車道(東北〜常磐)

  • (70? 久喜白岡JCT)(仮称) (東北自動車道)
  • (71? 幸手IC)(仮称) (都市計画道路 幸手インター連絡線(仮称))
  • (72? 五霞IC)(仮称) (国道4号春日部古河バイパス)
  • (73? 境IC)(仮称) (国道354号バイパス(計画路線))
  • (74? 猿島岩井IC)(仮称) (茨城県道20号結城岩井線バイパス)
  • (75? 水海道IC)(仮称) (国道294号常総バイパス)
  • (76? つくばIC)(仮称) (埼玉県道19号取手つくば線)
  • 80(4-1) つくばJCT (常磐自動車道)

国道468号首都圏中央連絡自動車道(常磐〜千葉東金)

  • 80(4-1) つくばJCT (常磐自動車道)
  • 81 つくば牛久IC (国道6号牛久土浦バイパス)
  • 82 牛久阿見IC (茨城県道48号土浦竜ヶ崎線)
  • 83 阿見東IC (茨城県道34号竜ヶ崎阿見線バイパス)
  • (PA 江戸崎PA)(仮称)
  • 84 稲敷IC (茨城県道49号江戸崎新利根線バイパス)
  • (85? 東IC)(仮称) (茨城県道103号江戸崎下総線)
  • (86? 神崎IC)(仮称) (国道356号)
  • (87? 下総IC)(仮称) (千葉県道63号成田下総線)
  • (90? 大栄JCT)(仮称) (東関東自動車道)
  • (91? (主)成田小見川鹿島港線IC)(仮称) (千葉県道44号成田小見川鹿島港線)
  • (92? 国道296号IC(仮称)) (国道296号)
  • 8 松尾横芝IC (千葉東金道路、銚子連絡道路、千葉県道62号成田松尾線)

国道126号千葉東金道路(二期)

  • 8 松尾横芝IC (千葉東金道路、銚子連絡道路、千葉県道62号成田松尾線)
  • 7 山武成東IC (千葉県道76号成東酒々井線)
  • 6 東金IC/JCT (国道126号千葉東金道路(第一期)、東金市道?)

国道468号首都圏中央連絡自動車道(東金〜木更津)千葉東金道路(三期)

道路は東京湾アクアライン連絡道へ直結される。