クルップ鋼

読み:クルップこう
品詞:名詞

ドイツのクルップ社が1895(明治28)年に開発した装甲鋼で、ニッケル・クローム鋼ハーヴェイ鋼のように表面にのみ焼き入れをする(浸炭処理)ことにより、ハーヴェイ鋼やニッケル・クローム鋼に比べて対弾性を5割増にさせたもの。KC(表面硬化)鋼とも呼ばれる。

KC装甲鋼板の板厚方向の性質は、極表面の侵炭部の数mmはガラスのように非常に硬く、その奥の板厚の1/3程度までは硬いマルテンサイト組織、そこから裏側までは靭性に富むトルースタイト組織となっていた。

日本では、1910(明治43)年ごろ、このクルップ鋼板を国産化し、戦艦「安芸」の9インチ(約23cm)装甲鋼板でその性能を確立した。