レーダーを欺瞞するために放出される細かい電波反射体のこと。スズ箔、アルミホイル、アルミ被覆ナイロン、グラスファイバーなどが使われる。レーダーが発達してきた第二次世界大戦中期から使用されはじめた。
狙われているターゲットよりもレーダー反射が強いモノを作り出してやれば、相手はそれにだまされてチャフをターゲットだと勘違いするのではないかという期待のもとに生み出された。
もっとも効果があるのは相手が使用しているレーダーの波長の半分の長さの大きさにしたチャフなのであるが、その波長がはじめから明確に分かっていることは希であるし、分かっていたとしても相手がそれを見越して異なる周波数を使われたときのために、何種類かの長さのチャフが一まとめに放出される。
また、ターゲットの直ぐ側に作り出すと、例え相手のレーダーがだまされたとしてもターゲットにまで被害が出て意味が無いので、遠くにチャフの雲を作り出さねばならないが、遠すぎると引き寄せられないため意味が無い。また距離に関係なく相手とターゲットを結んだ直線上にチャフを放出しても結局はターゲットを見つけられてしまうので意味が無く中々難しい。さらに、時が経つにつれ、チャフ雲は拡散してしまい、効果が薄れるので、長時間にわたって攻撃を受けている場合や、いつなんどき攻撃を受けるかもしれないという場合は連続的に発射せねばならず、大量に用意しておかねばならない。
さらには、ターゲットが建物や艦船、航空機などの構造物の場合、相手がミリ波レーダーを使用していると単なるレーダー反射体ではなく、形状認識も出来るので、チャフは通じなくなる。