ポスト条約型戦艦

読み:ポストじょうやくがたせんかん
品詞:名詞

ワシントン・ロンドン海軍軍縮条約明けの1936(昭和11)年以降に各国が建造を開始した戦艦の最終型。「新型戦艦」とも言われる。

ただし、ロンドン海軍軍縮条約に加わっていないドイツ、フランス、イタリアに関しては1933(昭和8)年ごろから建造を開始している。またアメリカ、イギリス、フランスに関しては第二次ロンドン海軍軍縮条約を結んでいるので厳密にはポスト条約型とは言えないが、厳格に条約を守ったのはイギリスだけで、アメリカ、フランスはエスカレーター条項を利用しており、イギリスにしてもそもそも第二次ロンドン海軍軍縮条約には隻数(合計排水量)の規定が無いため、事実上自由建造しているに等しかった。

イギリスのキング・ジョージV世級、ヴァンガード、アメリカのノース・カロライナ級、サウス・ダコタ級、アイオワ級、ドイツのシャルンホルスト級ビスマルク級、日本の大和級、フランスのダンケルク級リシュリュー級、イタリアのヴィットリオ・ヴェネト級がこれにあたる。

主砲配置はポスト条約型になるとそれまでイタリアとアメリカしか採用していなかった三連装砲を日本も採用し、イギリスやフランスに至っては四連装砲になっている。一方、ドイツは三連装砲3基の方が連装砲4基よりもトータル重量として考えるとかえって重くなると判断し、最終艦のビスマルク級に至るも連装砲のままである(シャルンホルスト級の28cm三連装砲は当時ドイツに適当な38cm連装砲が無かったため臨時的に装備されていたもの)。

防御力に関しては、それまでの二層防御方式から一層防御方式が主流になった。また、これまでは、低速であるが防御がしっかりしている「戦艦」と高速であるが防御が弱い「巡洋戦艦」とに分かれていたが、ポスト条約型ではその両者が融合し、高速戦艦となった。そのため、速力も30ノット以上出せるものが多かった。