メーヴェ級

読み:メーヴェ・きゅう
外語:Möwe class
品詞:名詞

ドイツで第一次世界大戦後初めて計画された水雷艇。1923年型や単に23型、あるいは各艇の名前から猛禽級とも呼ばれている。全艇がヴィルヘルムスハーフェン海軍工廠で建造され、1925(大正14)年に起工、1926(昭和元)年〜1928(昭和3)年にわたって竣工した。

第一次世界大戦前の建造艇を早急に代替する必要から、同大戦末期の水雷艇をベースとして設計された。ヴェルサイユ条約の駆逐艦に対する制約から排水量は800トンに制限されていたが、実際は900トンを越えてしまっている。しかし、それでもこの設計に対する制限から、凌波性は十分ではなかったと言われる。

砲兵装は戦時建造艦とさほど変わらない1916年式10.5cm砲3門であったが、水雷兵装に関しては新造時から三連装発射管二基を搭載していた。またギアードタービンは第一次世界大戦当時は未だ実用化の域に達していなかったため、各艇ごとに異なったエンジンを搭載することになった。

ネームシップ艇のメーヴェは先行試験生産艦として他の各艇と要目が多少異なる。

就役時には雷径は50cmであったが、53.3cm魚雷が艦隊に普及した1931(昭和6)年以降、順次換装した。戦時下での主な改装は脅威が増した敵機に備える対空兵装である。まず最初に2番砲直前にFG C/30 20mm単装機銃数基を装備したが、1942(昭和17)年にはヴィールリンク四連装機銃と換装。後部測距儀撤去して代わりに20mm単装機銃を増強した。1943(昭和18)年になると逆探(FuMB Ant.4 スマトラ)用空中線を前檣上に設置、レーダーも1944(昭和19)年頃装備し、前後檣にそのための空中線を張った。またこれらの改装による上部重量増大に対処するため、艦橋構造と檣高を低めている。

コラム(要目)
基準排水量 923トン
満載排水量 1,290トン
全長 87.7m(メーヴェは87.0m)
水線長 85.73m(メーヴェは84.73m)
幅 8.25m
吃水 3.65m
主機 舶用缶 3基 ギアードタービン 2軸
出力 23,000馬力(メーヴェは22,100馬力)
速力 33ノット(メーヴェは32ノット)
燃料搭載量 316トン
航続距離 1800浬/17ノット
兵装 10.5cm単装砲 3基、20mm単装機関銃 2基、50cm三連装魚雷発射管
     2基6門、機雷 30発
乗員 120名