元帥杖

読み:げんすいじょう
品詞:名詞

元帥に与えられる指揮杖で、指揮杖の中で最上位のもの。杖にはキリスト教的価値感で「法力を司る道具」という意味があり、元帥杖とは元帥の持つ権力の高さの象徴なのである。

ナチス・ドイツ軍の場合、元帥杖はH.J.Wilms社の職人により一本一本丁寧に手作業で製作されており、全長は49.5cmと短い一方、直径は3.4cmもあった。そして、軽量化のため中空で(それでも1kg近かった)、様々な装飾が施されており、杖というよりも大きな万華鏡といった感じである。この元帥杖が革装の箱に納められた形でヒトラーから直接手渡された。しかし、この正式な元帥杖を使用するのはレセプション時に限られ、前線に出るときには略式の元帥杖が使用された。この略式の元帥杖の方は全長78.5cmである一方直径は小さく、赤・白・黒の組み紐で作られた飾緒が付いているものの、杖そのものには柄の部分に銀の飾りが付いているだけであり、こちらの方が杖っぽい。