全通甲板

読み:ぜんつうかんぱん
品詞:名詞

船体の前から後ろまで通して甲板があること。フラッシュ・デッキとも言う。

一般の水上戦闘艦に対して用いるときは、楼の存在しない平甲板型の艦船において用いることもあるが、一般的には空母など船体の前から後ろまで通して飛行甲板がある軍艦に対して用いる言葉である。

全通の飛行甲板を備えているのは空母の大きな特徴であるが(航空機を運用できても全通飛行甲板を備えていない軍艦は通常「空母」とは呼ばない)、しかし全通飛行甲板を備えている軍艦のことを空母というわけではない。しかし、日本のマスコミでは外観が似ているため、全通飛行甲板を備えている軍艦のことを空母と呼んでいることが多い。このため、ただ全通飛行甲板を備えているだけで、航空機の運用能力のない(つまり、空母とは絶対になり得ない)、海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」を空母であると言う者がいる。そこまでひどくなくとも、ちょっとの改造で空母に出来ると言う者もいるが、艦上機の離発艦に耐えれるような船体構造にはなっておらず、はっきり言って新造した方が安くつくであろう。また、外観が空母に似た軍艦を造ることで今のうちから目を慣らさせておくつもりだと言う者もいるが、既述の通り、全通飛行甲板を持っているだけで空母だと思ってしまうのは、その人を含めた軍事素人な一部の日本人だけである。