大佐

読み:たいさ
読み:だいさ
外語:colonel 英語 , captain 英語
品詞:名詞

軍隊における階級の一つ。佐官少将と中佐の間に位置する階級。

英語では、陸軍大佐はcolonel、海軍大佐はcaptainである。

目次

一般的に陸軍では連隊長、海軍では艦長の職に補せられる。

特に海軍においては、英語で海軍大佐を意味する "captain" には「艦長」という意味もあるが、それほどに艦長=大佐なのであり、「お城の大将」になれる大佐という階級は、全海軍士官の当面の目標であった。

しかし目標ではあっても、誰もが大佐になれるわけではない。

日本海軍で大佐に昇進できるのは、平時で約4割、名誉昇進を含めても約5割に過ぎず、アメリカ海軍においても中佐の6割のみが大佐に昇進できるに過ぎなかった。

アメリカ海軍

アメリカ海軍では、長らく大佐が最高階級であった。

これは、ヨーロッパの旧世界から独立して出来たアメリカは、ヨーロッパ貴族からの歴史的由来を持つ将官の階級や名称を用いるのを避けたからである。

大佐では艦の最高指揮官である艦長にしかなれないので、艦隊を編成する場合には必要に応じて指揮官に代将の称号を与えてしのいでいた。このようなアメリカ海軍で将官の階級が定着するのは、南北戦争以降のことである。

日本軍、自衛隊

旧日本軍では奏任官一等の官階である。なお、日本海軍においては読みは「だいさ」と濁る。

旧軍から、自衛隊に至るまでの日本の現行国防組織と海上保安庁について、「大佐」に対応する階級呼称は次のとおりである。

  • (旧)総理府・警察予備隊: 一等警察正
  • (旧)海上保安庁・海上警備隊: 一等海上警備正
  • (旧)保安庁・保安隊: 一等保安正
  • (旧)保安庁・警備隊: 一等警備正
  • 防衛省・自衛隊: 一佐
  • 海上保安庁: 二等海上保安監

参考までに、日本の現行警察組織において同等の階級は「警視正」となる。

用語の所属
軍隊
階級
関連する用語
佐官
少将
奏任官

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