それまでの戦艦に比べて砲力は2.5倍、速力は二割増というイギリスの革新的戦艦ドレッドノートに衝撃を受けた各列強が、ドレッドノート対抗として建造した戦艦のこと。
ドレッドノート建造中はその情報を何処の国も入手できなかったため、完成後に衝撃を受け、慌てて追従している。まず最初にアメリカがドレッドノート」完成直後に「ミシガン」を起工させ、次いでドイツが7ヶ月遅れでナッソーを起工させている。この様にドレッドノート完成後僅か数年にして主要海軍国に弩級戦艦が揃い、建艦競争に一気に火をつけたとも言える。
ドイツでは、その戦略水路であるキール運河や北海沿岸の浅瀬・港湾をその船体サイズから弩級戦艦は使用できないため、イギリスとしては強大なライバルに成長しつつあったドイツを一挙に引き離すことも目論んだのであるが、逆にドイツ側ではドレッドノートの登場により、既出艦はいずれの国においても全て旧式艦になり、ゼロからのスタートとなったわけであるから、これを好機と判断し、前述の問題も巨費を投じて対応工事を行なったため、英独間の特に一層激しくなった(ただし、結局は経済力の差から、ドイツはイギリスに追いつくどころか引き離されたのであるが)。
ところで、同じ弩級戦艦と言っても国によって速力(イギリス)と防御力(アメリカ、ドイツ)のいずれを重視するかや、主砲砲塔の配置(三連装、背負式、ダイヤモンド型等)にばらつきがあり、如何にも黎明期であると言える。
ちなみに、巷で良く使われる「弩級の〜」というのはここから来ている。