艦艇を主力として海上の防衛・攻撃を行なう軍隊およびその軍備の総称。
その能力によって、ブラウン・ウォーター・ネイビー(外洋海軍)とブルー・ウォーター・ネイビー(沿岸海軍)に大別される。
日本では第二次世界大戦まで存在したが、日本国憲法発布とともに廃止。防衛戦力のみを有していることになっている海上自衛隊が後を継いでいる。
日本では古来より海上戦力のことは「水軍」と呼んできた。これは伊達政宗による支倉常長のヨーロッパ派遣は例外として、自分から遠く海へと出て行くことは無く、海とは自国を取り囲む「水」という認識しかなかったことを示している。これが「海軍」へと変化するのは江戸末期である。黒船の来航により、海が「大海」として認識されるようになったのである。例えば、幕府が長崎に作った日本初の海軍教育機関の名前は「海軍伝習所」であったし、勝海舟が神戸に作ったのは「海軍操練所」であった。明治になり、正式に海軍が設立された。そして1872(明治5)年には兵部省から陸軍省と共に海軍省が独立するが、同時にこれまでの「海陸軍」の呼称を「陸海軍」に改めることとなった。これは日本における「海」の地位が再び没落すること意味していた。