小型な空母。
小型からくる制限は受けつつも、空母としての能力は一通り保持しているもののこと。したがって前線で戦えない「護衛空母」は「軽空母」とは呼ばないし、固定翼機の運用が出来ず対潜任務や上陸支援にしか使えない「ヘリ空母」も同様に「軽空母」とは呼ばないのが一般的である。
ところで、「正規空母」とは「非改造空母」という意味と「主力空母」という違う二つの意味で使われる場合がある。前者の場合、小型ではあっても最初から空母として建造された軽空母は「正規空母」であるし、後者の場合もその国の運用法によっては軽空母も主力となりうる場合もあり、その場合は「正規空母」と呼べるかもしれない。このように「軽空母」と「正規空母」の言葉上の位置関係は基本的には並立関係でありながらも厳密な線引きは難しい。
第二次世界大戦前では、最初から軽空母として建造されたものの他に巡洋艦改造空母も軽空母として含まれる。補助艦艇や商船からの改造空母に関しては米英は護衛空母として使用したため軽空母には含まないが、日本は正規空母を補助する空母として使用したため、一部またはその全てを軽空母として含むことがある。
戦後、大型の正規空母の建造・維持費は高騰を続け、代わって小型で、コストの安い海上航空兵力プラットホームとしてV/STOL空母が登場した。近年新たに建造された軽空母は全てV/STOL空母であり、そのため現存空母ではV/STOL空母と軽空母はほぼ同義語となっている。