APFSDS弾

読み:エイピーエフエスディーエスだん
外語:APFSDS: Armour Piercing Fin-Stabilized Discarding Sabot
品詞:名詞

現在の戦車(第3世代戦車)に用いられている、主流戦車砲弾。翼安定型装弾筒付徹甲弾。

徹甲弾は運動エネルギー弾であり、自身のもつ運動エネルギーでもって強引に装甲板を撃ち抜く。ところで、同じ運動エネルギーを持っていた場合、貫徹力を上げる、すなわち圧力を上げるためには衝突面積を減らすことであり、つまり細長い弾の方が有利である。それ以外にも細長い方が飛翔時の空気抵抗による速度低下を少なくでき、運動エネルギーの損失を減らせるというメリットもある。細長い砲弾に回転を与えるとかえって弾道は不安定になるため、弾道の安定にはライフリングによる回転ではなく、砲弾そのものに取り付けられた羽根で確保する。また、サボと呼ばれる装弾筒をはめて砲の口径に適合させている(この装弾筒は砲身を砲弾が飛び出した直後に外れる)。なお、このAPFSDS弾を発射するためには当然ライフリングが刻まれているライフル砲ではなく、滑腔砲である必要がある。

砲弾本体の細長さは増す一方で、直径は20〜30mm程度しかなく、全長に対する直径の比は20以上のものもある。それだけ細長いと装甲に突き刺さったときに折れ曲がりやすいので、貫徹体には強靭で密度の高い金属である劣化ウランや炭化タングステンが用いられる。