ソ連の潜水艦発射弾道ミサイル。米軍呼称 SS-N-4。
SRBMのR-11(スカッドA)を潜水艦搭載型にしたR-11FMのテストデーターを元に開発されたのがこのR-13である。R-13は1958(昭和33)年に611号計画艦(ズールー型攻撃潜水艦)を戦略ミサイル搭載型に改造した611AV号計画改装艦(V型)6隻に搭載され(各2基)、翌1959(昭和34)年より運用を開始された。1963(昭和38)年には最初から戦略ミサイル搭載潜水艦として建造された629号計画艦(ゴルフ型)23隻と、戦略ミサイル搭載原潜の658型計画艦(ホテル型)8隻が登場し、3基ずつ搭載された。
R-13は浮上発射式で、速力15ノット以下、海面状態4ないし6以下で発射可能だった。浮上後4分で最初のミサイルを発射可能、2発目以降の発射間隔も4分、すなわち浮上から全弾の発射終了までの所要時間は12分だった。これは極めて短時間かのように見えるが、潜水艦にとって、浮上状態を保ち、急速潜航が出来ない時間がほんの少しでもあるというのは極めて問題であった。これはソ連軍首脳も理解しており、水中発射可能な後継のR-21(SS-N-5)が実用化されると搭載艦の多くはこれに換装されていき(658号計画艦(1963(昭和38)〜67(昭和42)年に658M計画によって改装(ホテルII型))、629号計画艦(1964(昭和39)〜68(昭和43)年に629A号計画によって改装(ゴルフII型)))、R-13は1979(昭和54)年に退役した。
コラム(R-13の主なスペック)
開 発 国 ソ連
設 計 マケイエフ設計局
配 備 国 ソ連
種 別 潜水艦発射弾道ミサイル
プラットホーム 潜水艦(629号計画艦(ゴルフ型)、658型計画艦(ホテル
型))
全 長 13.72m
直 径 1.70m
発 射 重 量 26,000kg
命 中 精 度 不明
誘 導 方 式 慣性
推 進 方 式 液体
射 程 1,200km
弾 頭 2.3〜5MT核