ロード・ブリティッシュ

読み:ロード・ブリティッシュ
外語:Lord British 英語
品詞:名

Ultimaシリーズのほとんどすべての作品に一貫して登場するソーサリアあるいはブリタニアの国王。製作者のリチャード・ギャリオットがゲームに出演する際の分身でもある。

目次

略歴

アバタールが地球に召還される遥か昔からソーサリアの世界に足を踏み入れていたらしい。どのような理由でソーサリアの世界で入ったかは不明である。ソーサリアで最初に出会った人物はシャミノで、以来ソーサリアおよびブリタニアの国王になってからも親交関係は続いている。

ソーサリア来訪当初は地球に戻る手段を探していたらしいが、その手段を知ったのは地球に対する思い入れをとうに無くしてからだった。

彼は地球の最新の民主主義や政治学の知識を用いて地方領主になった。最終的にはモンデインの邪悪な力に対抗するために権力を集中させる必要があることからソーサリアの国王に選ばれたのだが、時すでに遅く世界はモンデインに制覇されてしまった。

これに対抗してロード・ブリティッシュは地球からモンデインを倒す力を持った勇者を呼び寄せることにした。ここからUltimaの歴史が始まるのである。

その他

イオロたちから付けられているあだ名はMr.Nose(鼻)。

ロード・ブリティッシュ殺し

一部のRPGマニアはドラクエをみて「何で王様を攻撃するコマンドがないんだ!」と叫んだのだそうだが、事実Ultimaでは如何にしてロード・ブリティッシュを殺害するかはある意味伝統的な意味合いを持っている。

Ultima ⅠUltima Ⅱ

この頃は街に登場する人物すべてを攻撃対象にすることができ、ごく当たり前のように衛兵や、国王を殺すことができた。ただし、その行為にあまり意味があるものではなかった。何しろ、一度街の外に出て再び街に入るとすべての人物が復活してしまうのである。

ただし、その意味ではロード・ブリティッシュは不死身の存在であるのかもしれない。

Ultima Ⅲ

あまりにも街での残虐行為が流行るので、Ⅲではロード・ブリティッシュは不死身の存在とされた。しかし、これには盲点があり王様を挑発して大砲の前に引きずり出した上で大砲を発射すると王様を殺せてしまったのであった。

無論、一度街の外に出て再び入ると復活してしまうのは変わらなかった。

Ultima Ⅳ

初期のApple Ⅱ版ではモンデインの骸骨というアイテムを使うとロード・ブリティッシュを消滅させることができた。しかしこれは後に発売されたIBM PC版や日本語版では行なうことができない。

実際の戦闘で殺すのは至難の業で、ファイヤー・フィールド(フレーミング・オイルでも可能)の呪文を使ってロード・ブリティッシュを焼き続けるか(一晩以上かけないと殺害できない)、地震の魔法を使って一撃で倒すかのどちらかで殺害が可能である。ただし、殺害に成功してタクティカルコンバットの画面からフィールドの画面に戻ってもロード・ブリティッシュは消えていなくなるわけではなかった。

Ultima Ⅴ

ロード・ブリティッシュはエンディングにしか登場しないので殺害は不可能である。

ただし、Ⅴには制限時間があって年月を無駄に進ませるとロード・ブリティッシュは帰還せずに死亡したことにされてしまう。

Ultima Ⅵ

火薬の樽で爆殺が可能である。

Ultima Ⅶ

イースターエッグにて仕組まれたイベントにロード・ブリティッシュが死亡するというエピソードが存在する。

リチャード・ギャリオットの実体験から生まれたものらしい。

Ultima Ⅷ

ロード・ブリティッシュは一切登場しない。

Ultima Ⅸ

地球にいる際にアバタールの自宅のパンと猫いらずから毒入りパンを作成(!)し、それをロード・ブリティッシュの寝室に置いておくと翌日にロード・ブリティッシュが死亡しているという隠しイベントが存在する。

Ultima Online

βテストのイベントでたびたび死んでいる。また、ロード・ブリティッシュがβテスト中に不死身の属性を付加しないまま演説を始めたところ、Rainzというキャラクターがファイヤー・フィールドの呪文を利用してロード・ブリティッシュを殺害するという事件が発生。もちろん、周囲は騒然としたという。

Rainzはこのあと名誉ある(?)アカウント剥奪の刑を食らうのだが、状況が状況だけにロード・ブリティッシュを殺害したからアカウントを剥奪されたのではないかとうわさになった。しかし、ORIGINの声明によるとバグを利用して多数のキャラクターを殺しまわっていたにもかかわらずそれを報告する義務を果たしていなかったことが理由だという。

なお、ロード・ブリティッシュはORIGINを退社してしまっているのでもはやこのようなことも起こらないと考えられている。

用語の所属
Ultima (シリーズ)

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