Ⅰ型超新星のうち、シリコン(Si=珪素)の吸収線が特徴的なもの。
Ⅰa型超新星は連星系中の白色矮星(炭素と酸素が主成分)に、隣の星からのガスが降着し、重くなって爆発するものである。Ⅱ型超新星に比べ、爆発後にできる重い元素の中に鉄が多い。
数ある超新星の中でも、Ⅰa型超新星は特異な性質を持っているため注目を集めている。
他の型の超新星は、星が活発に生まれる場所、つまり渦巻銀河や棒渦巻銀河の円盤部分(腕部分)にしか出現しない。ところが、Ⅰa型超新星は星が生まれていないはずの楕円銀河にも出現する。加えて、Ⅰa型超新星は他の型の超新星よりも明るく、そして光度変化が早い、最も明るいときの光度(絶対等級)がほぼ均一である、といった特徴がある。
つまりⅠa型超新星が暗く見えれば遠く、明るく見えれば近いということになり、その明るさから銀河の距離がかなり正確に求められることになる。