実験衛星れいめい(黎明)。JAXAの宇宙科学研究本部(ISAS)が開発した小型衛星で、衛星基盤技術の開発試験とオーロラの微細構造の観察を行なう。衛星計画名INDEX.・H-ⅡAロケットのピギーバック衛星として打ち上げられる予定だったが、資金不足でロケットの調達が難しくなり、ドニエプルロケットによる打ち上げとなった。
2005(平成17)年7月12日にカザフスタン共和国バイコヌール宇宙基地のクライニー空港に到着し、12〜13日に掛けて射場の組立・試験棟No.31へと運ばれた。13日には衛星はクリーンルームへと移され、打ち上げに向けた準備が開始された。そして8月24日06:10(日本時間)(@923)に射場のNo.109サイロよりドニエプルロケットによって打ち上げられ、打ち上げ後15分14秒(10.5Beat)後にロケットの三段目から分離され、ほぼ予定通りの軌道に投入された。
衛星の目的は、次世代の先進的な衛星技術の軌道上での実証、小規模・高頻度の科学観測ミッションの実現、インハウス技術の蓄積、若手技術者・科学者の育成、である。
INDEX 1号機では、衛星基盤技術の開発として高速CPUによる衛星の統合化制御やリチウムイオン電池、反射板付高効率太陽パドルの搭載実験を、また科学観測ミッションとしてオーロラカメラと粒子センサーによるオーロラの微細構造の観測を、それぞれ行なう予定である。
衛星は小型化のため、コンピュータは一台だけしか積まれておらず、これで全ての制御を行なうことになる。
衛星名の黎明は関係者から募集した名前から選ばれた。若葉・未来・暁・黎明・息吹などで最終検討され、このうち他の衛星名候補などを除いた結果、黎明と息吹の何れかを選ぶこととなった。そしてプロジェクトマネージャの斎藤宏文教授に、かつて黎子という名の好きな子がいた、ということから、この黎の字が付いた黎明が選ばれたとされる。