甘味が砂糖の180〜200倍のアミノ酸系人工甘味料。エネルギーは砂糖と同じ約4[kcal/g]である。
1966(昭和41)年にG.D Searle(サール)製薬会社のJames Schlatter(ジェイムズ・シュラッター)が消化器潰瘍薬の開発中に偶然発見した。
その後、FDAに人工甘味料として申請、1974(昭和49)年に安全性を確認、1981(昭和56)年に使用許可がでた。
現在、製法特許は味の素が持っている。
このうち、アスパラギン酸とフェニルアラニンは神経毒とされるが、通常の使用量で問題が出ることはない。但し、これらのアミノ酸の量が偏るとアミノ酸の働きに異常が起きるため、特に妊婦は注意が必要という研究結果もある。
また、メタノールはアシドーシス(血液の酸性化)や網膜細胞の壊死を引き起こす劇物だが、人間の場合は250[mg/kg]以上の投与で血中メタノール濃度の上昇が見られる程度であり、通常の使用では人体に影響はないとされる。
ただし、マウス実験で、動物に影響がないとされているレベルの1/1000の量でマウスの精子に障碍を起こしたという実験結果もある。
ヒトでも恐らく、アスパルテームの摂り過ぎは精子数に影響があると見られる。
なお、フェニルケトン尿症の人は、アスパルテームの主成分フェニルアラニンを体内で吸収できないため神経や脳に障碍を来す恐れがある。
そのような病気を持たなければ、砂糖と同じ甘みを出すのに、量を約1/200に出来る、つまりエネルギーも約1/200となり、ダイエットに利用できるという計算になる。
安全・危険という両意見に別れている物質であるが、アスパルテームの最大の問題は、毒性などよりも、まずまずいということである。
日本では昔、コカコーラのタブクリアなどがあったが、あまりの不味さに瞬間で消えた。現在ではダイエットコーク(味は殆どタブクリア)などのコーラをはじめとした清涼飲料水、冷菓、ヨーグルトなどに使われているが、やはり味の悪さには大きな疑問が残る。