通信用語の基礎知識 IPv4
戻る
参加者募集中

アミノ酸

辞書:科学用語の基礎知識 化学物質用語編 (NSUBY)
読み:アミノさん
外語:amino acid 英語 , 氨基酸 支那語(大陸・台湾) , amin/o/acid/o エスペラント
品詞:名詞
2001/03/23 作成
2014/06/17 更新

蛋白質の構成要素。

アミノ酸が幾つか繋がったものをポリペプチドといい、多く繋がったものを蛋白質という。

旨味成分の元である。また三大栄養素の一つに蛋白質があるが、これは実質的にアミノ酸と等価である。

次のような分類がある。

基本構造

1分子中に「酸の部分」と「塩基の部分」を持っている。

具体的にはアミノ基(酸の部分)とカルボキシル基(塩基の部分)が炭素で繋がったものを基本構造とし、ここに結合するものによってアミノ酸の種類が決まる。つまり、理論上アミノ酸は無限に存在しうるが、天然アミノ酸は20種類のみである。

グリシンなどを除く多くのアミノ酸は、一つの炭素に四つの異なる基(通常は、アミノ基カルボキシル基水素、およびRで示される各アミノ酸固有の基)が結合するため、L体(左手型)とD体(右手型)の光学異性体が生じる。

左手型と右手型

グリシン以外の天然アミノ酸には光学異性体が存在するが、地球の生物の蛋白質はほぼ全てL体(左手型)のアミノ酸からできており、D体(右手型)のアミノ酸は例外的にしか見られない。

化学的には性質が等しいが分子構造の異なるD体(右手型)も、L体と等しい量が作られるが、地球上の生物は、ほぼ例外無くL体のみを使っている。なぜL体のみを使うようになったのか、という謎は「アミノ酸の利き手問題」と呼ばれ、生命起源に潜む大きな謎となっている。

アミノ酸など有機物は、宇宙の星間分子雲などでも作られていることが既に知られている。地球には隕石などとしてもたらされるが、隕石中に含まれるアミノ酸はL体の方が多い。

宇宙空間

隕石中にL体が多い理由はまだ不明確だが、1998(平成10)年に、アングロ・オーストラリアン天文台のジェレミー・ベイリー(Jeremy Bailey)博士らは、アミノ酸(やアミノ酸前駆体)に円偏光の光を照射したとき、L体とD体とでは、分解や生成の速度が異なる、という推測を裏付ける発見をした。

宇宙には自然に発生する円偏光の光がある。例えば、中性子星の重力に捉えられた電子は高速で回転し、結果「シンクロトロン放射光」を発する。この放射光は角度により楕円偏光となる。

ここから、星間分子雲で生成されたアミノ酸やアミノ酸前駆体に中性子星からの円偏光の光が当たり、結果L体のアミノ酸やアミノ酸前駆体の過剰が生じる。やがて星間分子雲が原始星を経て恒星となり輝くようになったとき、この有機物は彗星や微惑星などに取り込まれ、それが惑星に降り注いだ、という仮説を描くことが可能になる。

この仮説が正しいとするならば、地球で生命誕生時に使われたアミノ酸がL体であり、結果として地球生物はL体を用いているのだと結論付けられる。地球の生物といえども、その誕生に迫ると宇宙スケールの話となる。

宇宙から同様のアミノ酸が飛来したことは偶然とする科学者も少なくはないが、太古の地球、原始地球の大気などにはアミノ酸を作るための材料は無かったと考えられている。

コメントなどを投稿するフォームは、日本語対応時のみ表示されます


KisoDic通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Version 7.01d (17-May-2017)
Search System : Copyright © Mirai corporation
Dictionary : Copyright © WDIC Creators club