イリジウム

読み:イリジウム
外語:Ir: Iridium 学名 , Iridium 英語 , Iridium ドイツ語 , Iridium フランス語 , Iridio スペイン語 , Иридий ロシア語 , إريديوم アラビア語 , 大陸簡体 , 台灣正體 , Iridi/o エスペラント
品詞:名詞

銀白色の金属元素の一つ。

目次

基本情報

一般情報

原子情報

  • 原子量: 192.217(3)
  • 電子配置:
    • 1s2、2s2、2p6、3s2、3p6、3d10、4s2、4p6、4d10、4f14、5s2、5p6、5d7、6s2
    • [Xe]4f14、5d7、6s2
  • 電子殻: 2、8、18、32、15、2
  • 原子価: 3、4
  • 酸化数: 0、+3、+4

物理特性

同位体

質量数は、164から199までが確認されており、その中に核異性体も存在する。安定同位体は2つある。

  • 191Ir
  • 193Ir

しかし、いずれも長寿命放射性同位体であると考えられている。

同位体核種天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
164Ir   
165Ir 陽子放射164Os
166Ir α崩壊162Re
陽子放射165Os
167Ir α崩壊163Re
陽子放射166Os
β+崩壊167Os
168Ir α崩壊164Re
169Ir α崩壊165Re
170Ir β+崩壊170Os
171Ir α崩壊167Re
β+崩壊171Os
172Ir β+崩壊172Os
α崩壊168Re
173Ir β+崩壊173Os
α崩壊169Re
174Ir β+崩壊174Os
α崩壊170Re
175Ir β+崩壊175Os
α崩壊171Re
176Ir β+崩壊176Os
α崩壊172Re
177Ir β+崩壊177Os
178Ir β+崩壊178Os
179Ir β+崩壊179Os
180Ir β+崩壊180Os
181Ir β+崩壊181Os
182Ir β+崩壊182Os
183Ir β+崩壊183Os
184Ir β+崩壊184Os
185Ir β+崩壊185Os
186Ir15.8時β+崩壊186Os
186mIr1.75時β+崩壊186Os
187Ir β+崩壊187Os
188Ir1.73日EC崩壊188Os
β+崩壊
189Ir13.2日EC崩壊189Os
190Ir11.78日EC崩壊190Os
190m1Ir1.20時  
190m2Ir   
190m3Ir3.10時  
191Ir37.3%安定核種(中性子数114)
192Ir73.830日β崩壊192Pt
EC崩壊192Os
192mIr   
193Ir62.7%安定核種(中性子数116)
193mIr   
194Ir β崩壊194Pt
194mIr   
195Ir β崩壊195Pt
195mIr   
196Ir β崩壊196Pt
196mIr   
197Ir β崩壊197Pt
198Ir β崩壊198Pt
199Ir β崩壊199Pt

硬い金属であるため、オスミウムルテニウムなどとの合金が万年筆の先として使われている。

イリジウムは腐食されにくい。白金90%、イリジウム10%の合金は硬く傷付きにくいため、キログラム原器や、かつて使われたメートル原器は、この合金で作られた。

イリジウムは隕鉄に多く含まれていることが知られている。

物質としてのイリジウムとは直接無関係だが、原子番号77の「77」から、衛星携帯電話「イリジウム」の名が付けられている。

安全性

危険性

  • 引火点: (該当資料なし)
  • 発火点: (該当資料なし)
  • 爆発限界: (該当資料なし)

有害性

  • 刺激
    • 腐食性: (該当資料なし)
    • 刺激性: (該当資料なし)
    • 感作性: (該当資料なし)
  • 毒性
    • 急性毒性: (該当資料なし)
    • 慢性毒性: (該当資料なし)
    • がん原性: (該当資料なし)
    • 変異原性: (該当資料なし)
    • 生殖毒性: (該当資料なし)
    • 催畸形性: (該当資料なし)
    • 神経毒性: (該当資料なし)

環境影響

  • 分解性: (該当資料なし)
  • 蓄積性: (該当資料なし)
  • 魚毒性: (該当資料なし)

1803(享和3)年にイギリスのテナント(Smithson Tennant)が、白金鉱石の王水溶解液中からオスミウムと共に発見した。

化学名Iridiumは、その塩が多彩な色調を持つことから、ギリシャ語で「虹の女神」を意味するἾρις(Ĩris)から付けられた。

  • 酸化イリジウム(Ⅲ) (Ir2O3)

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