インフルエンザウイルス

読み:インフルエンザ・ウイルス
外語:influenza virus , 流行性感冒病毒 支那語(大陸・台湾)
品詞:名詞

インフルエンザ感染症を引き起こすウイルス

第5網オルソミクソウイルス科に属し、BSL-2(バイオセーフティーレベル2)に分類される。

分類

ウイルスは表面膜が2種類の棘状の突起で覆われているのが特徴で、それぞれH、Nと呼ばれている。

核蛋白複合体の抗原性の違いによって、A型/B型/C型に分類されている。

A型とB型の表面からはH蛋白(赤血球凝集素)とN蛋白(ノイラミニダーゼ)という2種類の蛋白がウニの刺状に出ており、これはスパイク蛋白と呼ばれている。H、N蛋白はそれぞれ複数の種類があり番号で区別され、H1〜H15、N1〜N9まであって、更にその組み合わせで分類される。

種類

例えば、ソ連型はH蛋白が1、N蛋白が1という番号で呼ばれ、その組み合わせがH1N1となる。

予防接種と免疫

インフルエンザの感染が防げるか否かは、体にウイルスの突起に対応する抗体を持っているか否かに掛かっている。

既にインフルエンザの免疫を持っていたとしても、それとは異なるスパイク蛋白を持つウイルスには効果が無い。

インフルエンザウイルスは、表面のある「ヘマグルチニン」により、宿主細胞膜上にあるガングリオシド(シアル酸を持つ糖鎖)やシアル酸含有糖蛋白質受容体へ結合し、細胞に感染する。

シアル酸を持つ糖鎖は、ウイルスが宿主細胞に結合する上で必要なものだが、そのままでは遊離できない。そこで、シアル酸を切断する酵素「ノイラミニダーゼ」によりシアル酸を切り離すことで、インフルエンザウイルスは細胞から遊離する。

タミフルなどの抗インフルエンザウイルス剤(ノイラミニダーゼ阻害剤)は、このうちノイラミニダーゼの機能を阻害することでウイルスの増殖を抑える薬品である。