3(古い属名で3A)族のアクチノイド元素に属する銀白色の遷移金属元素。元素記号U、原子番号92、原子量238.02891(3)。融点1132.3℃、沸点4172℃。CAS番号7440-61-1。核燃料などに利用されている。
放射性元素。天然に存在する元素の中で最も原子番号が大きい(つまり質量が大きい)元素であり、これより原子番号の大きい元素は全て人為的に作られたもの。そこで原子番号がウランより上の元素を超ウラン元素という。また初めて発見された放射性元素でもある。
地殻中に4ppm程度存在し、全元素中53番目の存在量である。この量は金やプラチナの1000倍程度とみられる量である。
天然に存在する同位体は234U(0.0054%)、235U(0.720%)、238U(99.275%)の3種類で、全て放射性がありα崩壊する。ウラン234の半減期は約24万5千年、ウラン235の半減期は約7億年、ウラン238の半減期は約44億7千万年である。天然に多いのは質量数238だが、原子炉や核爆弾につかうのは質量数235のウランである。
ウランのようにf軌道に電子を持つ原子は酸化状態が多数ある。最も安定な酸化数は6価で、他に3価/4価/5価が存在し、状態に応じて色が変化する。ウラン化合物は紫外線を当てると蛍光を発するため、ガラスや磁器の釉(うわぐすり)としても使われ、ファンも多く持つ。ちなみにウランの量は少量なので、飲み込みでもしない限りは人体への影響はない。
ウランは主にピッチブレンド(瀝青ウラン鉱)という鉱物として産出する。この鉱物の主成分は二酸化ウラン(UO2)や三酸化ウラン(UO3)である。
1789(寛政元)年にドイツの科学者
英名Uraniumは、発見者クラップロートにより、ハーシェルの発見した惑星である天王星(Uranos)にちなんで名付けられた。