ゲート内部回路の様式の一つ。出力用トランジスタのコレクタを内部でどこにも接続せず、そのまま端子に引き出したもの。
MOSプロセスの場合は出力がFETなので「オープンドレイン」と呼ぶが、目的とする機能は同じである。
トランジスタが、スイッチとしてOFFの状態の場合、回路はオープン(切断状態)となっている。つまり、出力はハイインピーダンスである。
このためオープンコレクタ出力は何にも繋げていないのと同じ状態となるため、その内容は不定である。信号のレベルは、これと繋げる側で設定せねばならない。
トランジスタが、スイッチとしてONの状態になると、オープンコレクタ出力はGNDとショートしようとする。つまり、出力は0Vである。
しかし、このままでは電源の供給がないためトランジスタは動かない。よって、これと繋げる側は電流を供給する必要がある。
オープンコレクタの出力を用いるには、一般に後段側でプルアップすることで行なう。
スイッチがOFFの場合、トランジスタ側は断線しているのと同じなので、回路は抵抗を経てVCCと繋がる。従って、電源電圧とほぼ同電位となる。
一方スイッチがONだと、トランジスタを通じてGNDに繋がるので、電位はGND電位近くまで下がることになる。
かくして、ON‐OFFの伝達ができることになる。
オープンコレクタは電流の有無で情報を伝えることになるため、その信号の電圧は問わない。
つまり、5V系と3.3V系のICで信号の伝達をするとき、そのまま繋いだのでは、3.3V→5VではHIレベルの電圧が足りず、5V→3.3Vでは過電圧で故障してしまう恐れがある。
しかしオープンコレクタなら、後段の電源電圧に合わせたプルアップ抵抗を用いるだけで済む。
もちろん欠点もあり、それは遅いことである。
LOW出力時は、プルアップ抵抗経由で後段から電源を吸うことになる。ゆえに、プルアップ抵抗はあまり小さくできない。
一方、プルアップ抵抗を大きくするとHIGH時の駆動能力が小さくなってしまうため、その分だけ信号電圧の立ち上がりが長く(遅く)なってしまう。