準恒星状電波源(準星)。AGN(活動銀河中心核)の一つ。QSOともいう。
1950年代から始まった天体の電波観測によって発見された天体。電波を放つ星のようなもの、というところからクェーサー(準恒星状電波源)と命名された。
クェーサーの可視光線から紫外線までのスペクトル中には水素やヘリウムなどの輝線が見られるが、最大の特徴はこれらの輝線が異常なまでに赤方偏移していることにある。これは即ちこの天体が非常に遠方に存在し、地球から高速に遠ざかっていると言うことであり、およそ20〜30億光年程度以遠にあると考えられている。しかも、クェーサーは一般の銀河と比較して100倍も明るい。そのため、一般の銀河より10倍遠くにあっても観測できるのである。
天体が遠方にあるということは、天文学的には単に距離が遠いだけではなく "宇宙の過去の姿" を観ているということでもある。つまりクェーサーの大半は遠い昔に作られたもの、ということになる。
クェーサーは、複数の銀河が衝突・合体を繰り返して作られた大質量の巨大銀河であると考えられてきた。しかし2004(平成16)年になって、地球から100億光年の距離にある銀河系程度の大きさの銀河にもクェーサーが存在することが明らかとなり、再考が必要となった。クェーサーの誕生起源については、天文学上の謎の一つとなっている。
クェーサーは電波帯域の明るさの違いによって、電波の強いRLQ(radio loud quasar)と電波の弱いRQQ(radio quiet quasar)に分けられる。