電子部品の一種で、導線を螺旋状に巻いたもの。受動素子の一つである。
珪素(シリコン)鋼板やフェライトなどの強磁性体でできた芯(コア)を中心に入れたものが多い。
電流を流すと内部に磁界ができるが、コイルは磁界という形で電気エネルギーを内部に蓄積する。
巻線に流れる電流を一定にするような性質があり、電流が変化するとその変化率に応じて巻線の両端に電圧が発生する。
信号ラインに直列に挿入すると、直流は通すが交流は通しにくい性質を示す。コイル単体としては、単に磁界を発生させるために利用されることが多いが、電子部品としては主にこの性質が利用される。
巻線に流れる電流を1A/秒の割合で増加させたときに、巻線間に1Vの電圧が発生した場合、このコイルのインダクタンス(日本語では誘導係数という)は1H(ヘンリー)であると規定される。
実際のコイルのインダクタンスは、種類にもよるが0.01μH〜10H程度である。
コイルはコンデンサとは正反対の性質を持っていて、この二つを組み合わせて各種回路に使われている。
コアの入っていないものを空心コイルというが、これにコアが入ると自己インダクタンスが大きくなる。
コイルによって発生する磁界を強化するためには、巻数を増やしたり、流す電流を大きくしたり、断面積を小さくしたり、あるいはコイル中にコアを入れる。
応用例として、インダクタンスの小さいものをディジタル回路の信号ラインに入れて不要輻射を減らすなどの用途がある。
ケーブルに付けて使うノイズフィルタも同じで、ケーブル自体をコイルとして働かせるようにするものである。
次のような用例がある。