サリン

読み:サリン
外語:GB: Sarin
品詞:名詞

毒ガスとして使用される神経性ガス。但し、実は常温では無色無臭の「液体」である。

化学式C4H10FO2P、構造式CH3P(O)FOCH(CH3)2分子量140.09。融点−57℃、沸点147℃。CAS番号107-44-8または50642-23-4。化学名はIsopropyl methylphosphonofluoridate。

サリン
サリン

純物質は無臭。

起源

これは1938(昭和13)年にドイツの科学者Gerhard Schrader(ゲルハルト・シュラーダー)博士率いるチームが開発した。

Sarinはそのドイツにおけるコードネームで、名前は開発者の名前であるSchrader、Ambros、R.drigerの頭文字と、van der Lindeのinから取られた。

ドイツ(Germany)で開発されたことからアメリカでは「G剤」と呼ばれ、サリンはそのうちコードネームGBと呼ばれた。

毒性

サリンの害は、目が見えなくなったり悪くなる。

サリンは「非可逆的コリンエステラーゼ阻害薬」の一種で、コリンエステル類分解酵素コリンエステラーゼを阻害し、アセチルコリン等の分解を阻害する。そのため刺激が止まらない状態となり、結果として痙攣、縮瞳、発汗、骨格筋の麻痺等を経て昏睡、やがて死に至る。

治療

治療薬に副交感神経遮断剤の硫酸アトロピンや再賦活薬の沃化プラリドキシム(PAM)があるが、劇的な効果が期待できるわけではない。対処療法として使われる。

治療

日本では、多国間条約「化学兵器禁止条約」に基づく「化学兵器の禁止及び特定物質の規制等に関する法律」(化学兵器禁止法)関係法令により「特定物質」のうち「毒性物質」とされ、製造や所持等が禁止されている。

その他「サリン等による人身被害の防止に関する法律」(サリン防止法)など他の法令によっても様々に規制されている。

によく溶ける。水で徐々に加水分解される。

強酸または強アルカリ下では速やかに加水分解される。

揮発性が高いため、撒かれた後、強風や雨天では土中では効果が持続しない。

安全性

危険性

  • 引火点: (該当資料なし)
  • 発火点: (該当資料なし)
  • 爆発限界: (該当資料なし)

有害性

  • 毒性
    • 急性毒性:
      • ヒト吸入LC50: 70mg/m³
      • マウス腹腔LD50: 0.42mg/kg(Merck Index)
    • 慢性毒性: (該当資料なし)
    • がん原性: (該当資料なし)
    • 変異原性: (該当資料なし)
    • 生殖毒性: (該当資料なし)
    • 催畸形性: (該当資料なし)
    • 神経毒性: あり、副交感神経系に不可逆的な影響を与える