淡い黄金色を帯びた金属元素の一つ。
安定同位体は一つのみ。
36の同位体が存在する元素であり、キセノンと並んで全元素中で最大。
| 同位体 | 天然存在比 | 半減期 | 崩壊の種類 | 崩壊後生成物 |
|---|---|---|---|---|
| 129Cs | ‐ | 1.336日 | EC崩壊 | 129Xe |
| β+崩壊 | 129Xe | |||
| 131Cs | ‐ | 9.689日 | EC崩壊 | 131Xe |
| 132Cs | ‐ | 6.479日 | EC崩壊 | 132Xe |
| β−崩壊 | 132Ba | |||
| β+崩壊 | 132Xe | |||
| 133Cs | 100.00% | 安定核種(中性子数78) | ||
| 134Cs | ‐ | 2.0648年 | β−崩壊 | 134Ba |
| EC崩壊 | 134Xe | |||
| 135Cs | ‐ | 230万年 | β−崩壊 | 135Ba |
| 136Cs | ‐ | 13.16日 | β−崩壊 | 136Ba |
| 137Cs | ‐ | 30.07年 | β−崩壊 | 137Ba |
性質は同族のカリウムやルビジウム等にも似るが、それ以上に反応性に富む。
原子力発電事故で大量に放出されるセシウム137は放射性同位体であり半減期が30年もあり、長期にわたって環境を汚染する危険な物質である。
光電子放出材料や原子時計として用いられる。
現在の時間の単位「秒」は、セシウム133の放出する電磁波が元になっている。
そこで、現在、時刻の国際基準としてセシウム133原子の振動数を元にした原子時計が使われており、これを原子時という。
1860(万延元)年にドイツのブンゼンとキルヒホッフが分光分析で発見。後の1881(明治14)年にドイツのセッテルベルクにより単離された。
名前は、ラテン語の青空色(caesius)にちなんで命名された。