テルビウム

読み:テルビウム
外語:Tb: Terbium 学名 , Terbium 英語 , Terbium ドイツ語 , Terbium フランス語 , Terbio スペイン語 , Тербий ロシア語 , تربيوم アラビア語 , 大陸簡体 , 台灣正體 , terbi/o エスペラント
品詞:名詞

銀白色の金属元素の一つ。

目次

基本情報

一般情報

原子情報

  • 原子量: 158.92535(2)
  • 電子配置:
    • 1s2、2s2、2p6、3s2、3p6、3d10、4s2、4p6、4d10、4f9、5s2、5p6、6s2
    • [Xe]4f9、6s2
  • 原子価: 3、4
  • 酸化数: 0、+3、+4

物理特性

同位体

質量数は、135から171までが確認されており、その中に核異性体も存在する。安定同位体は一つのみ。

  • 159Tb
同位体核種天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
135Tb 陽子放射134Gd
136Tb β+崩壊136Gd
137Tb β+崩壊137Gd
138Tb β+崩壊138Gd
139Tb β+崩壊139Gd
140Tb β+崩壊140Gd
141Tb β+崩壊141Gd
142Tb β+崩壊142Gd
143Tb β+崩壊143Gd
144Tb β+崩壊144Gd
145Tb β+崩壊145Gd
146Tb β+崩壊146Gd
147Tb β+崩壊147Gd
148Tb β+崩壊148Gd
148mTb   
149Tb β+崩壊149Gd
150Tb β+崩壊150Gd
151Tb β+崩壊151Gd
152Tb β+崩壊152Gd
153Tb2.34日EC崩壊153Gd
β+崩壊153Gd
154Tb β+崩壊154Gd
155Tb5.32日EC崩壊155Gd
156Tb5.35日EC崩壊156Gd
β+崩壊156Gd
156m1Tb1.02日  
156m2Tb5.00時  
157Tb71年EC崩壊157Gd
158Tb180年EC崩壊158Gd
β崩壊158Dy
159Tb100.00%安定核種(中性子数94)
160Tb72.3日β崩壊160Dy
161Tb6.88日β崩壊161Dy
162Tb β崩壊162Dy
163Tb β崩壊163Dy
164Tb β崩壊164Dy
165Tb β崩壊165Dy
166Tb β崩壊166Dy
167Tb β崩壊167Dy
168Tb β崩壊168Dy
169Tb β崩壊169Dy
170Tb β崩壊170Dy
171Tb β崩壊171Dy

安定核種に対し、質量数が大きすぎるまたは小さすぎる場合は複雑な崩壊となり、質量数が小さいと陽子放射、大きいと中性子放射が同時に起こることがある。

ブラウン管(CRT)の蛍光体として使われており、の三色のうち緑色の発生に使われている(なお、赤色ユウロピウム、青色はセリウム)。

X線増感剤や光磁気ディスクの磁性材料に使われている。

ジスプロシウム、テルビウムとの合金は、磁場変化により伸縮をするため、インクジェットプリンターの印字ヘッド材料として使われている。

危険性

  • 引火点: (該当資料なし)
  • 発火点: (該当資料なし)
  • 爆発限界: (該当資料なし)

有害性

  • 刺激
    • 腐食性: (該当資料なし)
    • 刺激性: (該当資料なし)
    • 感作性: (該当資料なし)
  • 毒性
    • 急性毒性: (該当資料なし)
    • 慢性毒性: (該当資料なし)
    • がん原性: (該当資料なし)
    • 変異原性: (該当資料なし)
    • 生殖毒性: (該当資料なし)
    • 催畸形性: (該当資料なし)
    • 神経毒性: (該当資料なし)

環境影響

  • 分解性: (該当資料なし)
  • 蓄積性: (該当資料なし)
  • 魚毒性: (該当資料なし)

1843(天保14)年、スウェーデンのモサンダーは、イッテルビー村で採取される鉱物ガドリン石より、エルビウムと共に発見した。

具体的にはまず1794(寛政6)年、ヨハン・ガドリン(Johan Gadolin)によりストックホルム近郊のイッテルビー村で採取された鉱物に含まれる元素にイットリアと命名した。しかしこのイットリアは実際には純粋ではなく、その後の研究により、最終的には九種類もの希土類元素が含まれていた。

そしてモサンダーは、イットリアは三つの元素からなることを見出した。そこでイッテルビー村の名を三分割し、それぞれにイットリア、テルビア、エルビアと命名した。そしてそれぞれに、イットリウム(Y)、テルビウム(Tb)、エルビウム(Er)の元素名が与えられたのである。

実際にはこのテルビウムも純粋ではなかった。具体的には、次のように単離されている。

  • 酸化テルビウム (Tb2O3) (12037-01-3)

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