銀白色の金属元素の一つ。
安定同位体は一つのみ。
| 同位体 | 天然存在比 | 半減期 | 崩壊の種類 | 崩壊後生成物 |
|---|---|---|---|---|
| 48V | ‐ | 15.9735日 | EC崩壊 | 48Ti |
| β+崩壊 | 48Ti | |||
| 49V | ‐ | 330日 | EC崩壊 | 49Ti |
| 50V | 0.25% | 1.4×1017年 | EC+β+崩壊 | 50Ti |
| β−崩壊 | 50Cr | |||
| 51V | 99.75% | 安定核種(中性子数28) | ||
| 52V | ‐ | 3.75分 | β−崩壊 | 52Cr |
地殻中では、玄武岩などの塩基性岩に多く含まれている。10μg/L程度の濃度で海水中に含まれる。ある種のホヤが濃縮することが知られている。
バナジウムは軟らかく延性があるため、加工しやすい金属である。鉄鋼に加えると酸化バナジウムとなり硬くなるため、日本刀作りなどにも使われる。
その他、触媒としても広く用いられている。
バナジウムはインシュリン様作用があり、糖尿病の予防や改善に効果があるのではないかと言われている。
このため、薬効は定かではないが、バナジウムの含まれたミネラルウォーターなどが広く市販されている。
バナジウムは1801(享和元)年、メキシコのデル・リオによって発見された。しかし認められず、この発見は実はクロム化合物の一種だったとして撤回された。
1830(天保元)年に、スウェーデンのセフストレームによって再度発見された。
名前Vanadiumは、北欧神話の美と豊穣の女神バナジスにちなんで命名された。