フロモックス

読み:フロモックス
外語:Flomox 英語
品詞:商品名

セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物を成分とするセフェム系抗生物質。メーカーは塩野義製薬

目次

製品

  • 75mg錠: 薬品コード6132 016F 1023、識別コード@654。薬価67.20円/1錠
  • 100mg錠: 薬品コード6132 016F 2020、識別コード@654。薬価69.60円/1錠
  • 小児用散剤100mg1g: 薬品コード6132 016C 1027、識別コード無し。薬価237.40円/1g

効果・効能

細菌感染症の治療に用いる。

またこれら菌の感染症や、それに伴う扁桃炎・気管支炎・中耳炎・尿路感染症などの炎症によく使われる。

セフェム系の中で、特にインフルエンザ菌(注: インフルエンザウイルスとは別物)に効果が高いとされる。

用法・用量

成人で、1回100mg(力価)を1日3回、食後に経口投与する。

年齢・症状に応じて適時増減し、重症ないし効果が不十分な場合は150mg(力価)を1日3回、食後に経口投与する

成分・添加物

添加物

  • トウモロコシデンプン
  • カルメロースカルシウム
  • ヒドロキシプロピルセルロース
  • ステアリン酸マグネシウム
  • ヒプロメロース
  • 酸化チタン
  • マクロゴール6000
  • 白糖
  • タルク(滑石)
  • 三二酸化鉄 (100mg錠のみ)

規制区分

  • 処方せん医薬品

薬効薬理

腸管壁のエステラーゼにより加水分解されてセフカペンとなり、抗菌力を示す。

β-ラクタム剤耐性菌の生成する酵素β-ラクタマーゼに安定で、幅広い抗菌スペクトルを示す。

細菌細胞壁生成を妨害して抗菌作用を発揮する。その作用は殺菌的である。

剤形

錠剤は75mgと100mgがある。75mgは白色、100mgは薄い赤色のフィルムコート錠である。

いずれも剤形は円形である。

風味等

特異の芳香を有するが、味はない。

名称の由来

不明。

副作用など

  • 過敏症
    • 発疹 (0.1%〜3%、注意)
    • 蕁麻疹 (0.1%未満、注意)
    • 関節痛 (頻度不明、注意)
  • 血液
    • 好酸球増多 (0.1%〜3%)
    • 顆粒球減少 (0.1%〜3%)
    • 貧血 (0.1%未満)
  • 肝臓
  • 腎臓
    • BUN上昇 (0.1%〜3%)
  • 消化器
    • 下痢 (0.1%〜3%)
    • 腹痛 (0.1%〜3%)
    • 胃不快感 (0.1%〜3%)
    • 胃痛 (0.1%〜3%)
    • 嘔気 (0.1%〜3%)
  • その他
    • CK(CPK)上昇 (0.1%〜3%)

過敏症(発疹、関節痛、紅斑等)が生じた場合は服用を中止すること。

フロモックスの物質特許は2008(平成20)年10月23日に満了、結晶特許は2011(平成23)年3月25日に満了した。

物質特許が切れて以降ゾロがゾロゾロ出てきているが、これらは結晶特許を侵害しているとして、塩野義製薬から次々と提訴された。だが、訴えられた沢井製薬は、大阪地裁で勝訴(塩野義製薬の請求棄却)している。

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