充電して使用できる二次電池の一種。電解液中のリチウムイオンが電気伝導を担うもの。
| 電池 | 体積率(Wh/l) | 重量率(Wh/kg) |
|---|---|---|
| シール型鉛蓄電池 | 60〜90 | 20〜40 |
| ニッケルカドミウム蓄電池 | 80〜160 | 30〜55 |
| ニッケル水素蓄電池 | 145〜185 | 45〜60 |
| リチウムイオン二次電池 | 219 | 92 |
リチウムイオン二次電池は専ら充電回数で消耗すると言われており、大体数百回程度の充放電が寿命の目安と言われる。
欠点として、過充電や過放電に弱い点があるため、普通、充放電管理用のICとともに用いられる。
松下電工が当初開発したバナジウムニオブリチウム電池は、負極の金属リチウム上に結晶突起が成長してしまい、使用中に発火する事故があるなど安全性に問題があった。
そこでソニーは、負極の炭素負極材にリチウムイオンを吸蔵させるようにして結晶突起の問題を解決した。更に、電池内温度の異常上昇を感知するための感温素子を設置し、電極間にセパレータを設置。また過充電に対して充電遮蔽弁を設置する事により更に安全性を高め、リチウムイオン電池の名称で商品化を行なった。
だが、日本のメーカーも諦めたわけではなかった。新たなリチウムイオン二次電池を開発したのは東芝である。
このリチウムイオン二次電池「SCiB」は安全性を高めている。正極にチタン酸リチウムを採用し、電解液やセパレータには引火点が高い物質を用いることで内部短絡が発生しても熱暴走を起こしにくくしている。故意に物理的にバッテリを潰し短絡させても、温度は100℃を超えず、発煙も発火も生じなかったとしている。
他に、次のような利点があるとしている。
但し、利点ばかりでもなく、次のような難点もある。
充放電で正極中のLiイオンが正負極間を単に行き来するように動作する、ニッケル水素蓄電池と同じくロッキングチェア型の機構である。
【充電】LiyCoO2 + CxLi ⇄ LiCoO2 + C【放電】
上記は、充電(正極+負極)⇄放電(正極+負極)の式を表わしている。
式中のx、yは実際は数字で、y=1-x、0<x<1、という関係がある。
また、電解液には有機溶媒系電解液が使われているが、見かけ上反応には関与しない。