アメリカの外惑星探査機の一つ。1977(昭和52)年9月5日にNASAが打ち上げた。
外惑星探査機であり、かつ太陽系末端の探査機である。
システム不備の対策のため、ヴォイジャー2号よりも後に打ち上げられたが、こちらの方が飛行速度が速かったため小惑星帯で2号を追い抜いた。
本探査機の主目的は外惑星探査であり、主として次の2惑星の探査であった。
ヴォイジャー2号を追うように打ち上げられたヴォイジャー1号は、1979(昭和54)年3月5日に木星から約35万kmまで接近して写真撮影をし、史上初の木星近接撮影を実現した。
ここで、木星にもリングがあることが確認された。
さらに衛星エウロパを撮影し、氷の存在や謎のしま模様の存在を確認した他、衛星イオを撮影し、活火山の存在を確認した。
その後1980(昭和55)年11月12日に土星に約12万4000kmまで接近して写真撮影を行ない、やはり史上初の土星近接撮影を実現した。
またヴォイジャー1号の主目的の一つだった衛星ティタンの観測を行ない、ティタンに大気があることを確認した。
目的の観測を終えたヴォイジャー1号は、カメラだけは故障しても今後困ることはないということから、9年ぶりにカメラを稼働、1990(平成2)年2月14日に太陽から64億km上の距離から太陽系を撮影した。
太陽から離れたところから次々と撮影を行ない、そして最後に太陽を撮影したところでカメラは故障したとされる。
翌々年の1992(平成4)年にはヘリオスフィア(太陽圏)の境界面ヘリオポーズ(太陽系圏)の証拠と言われる電波を観測している。
現在、黄道面の北方向へと進行中で、太陽から3.5AU/年の速度で太陽から遠ざかっている。
打ち上げから25年経過した2002(平成14)年時点で、太陽からの距離約85AUの距離にいる。
米ジョンズホプキンス大などの研究チームが2003(平成15)年11月6日付の英科学誌ネイチャーに掲載した論文によると、その時点でヘリオスフィアの端、約85.227AUの距離におり、5〜10年後に太陽系を脱出するとした。
対しNASAで記者会見したカリフォルニア工科大学によると同日時点で約90AUの距離におり、2002(平成14)年8月1日頃には既に太陽系外に出ていた、としている。だが、実際にはまだ太陽系の中にいることが後に判明している。
NASAは2006(平成18)年8月16日06:13(15日@925)に100AUの距離でヘリオシースに達したと発表した。
ヴォイジャー1号は1日に約160万kmの速度で飛行を続けており、今後10年以内にヘリオシースを抜けてヘリオポーズに達し、遂に未知の星間空間に達すると考えられている。
なお、ヴォイジャー1号とは2020(平成32)年頃まで通信が可能と考えられている。
いずれにせよ、ヴォイジャー1号は既にパイオニア10号の距離を越え、人工の探査機としては最遠である。
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