電荷を持たない素粒子で、陽子と共に原子核を構成する核子の一つ。
スピン量子数1/2のフェルミ粒子であり、パウリの排他原理が適用される。
反粒子は「反中性子」(n)である。
1個のu(アップクォーク)と、2個のd(ダウンクォーク)、つまりuddにより構成される粒子。
原子核中の陽子の数を「原子番号」といい、この陽子の数が原子の性質を決める。同じ原子であっても、中性子が異なる(質量数が異なる)ものを同位体という。
水素から鉄までの元素はビッグバンと恒星の核融合で作られたが、鉄より重い元素は中性子の吸収により生成された。
中性子は電荷を持たないためクーロン斥力が発生しないので、その周囲にある原子核と衝突して吸収されやすい。これにより中性子が過剰となり原子核が不安定になると、過剰な中性子がβ−崩壊(電子とγ線を放出する)して陽子となり、一つ原子番号の大きな元素となる。これを繰り返して、現在ある多くの重元素が生成されたと考えられている。
中性子の流れは放射線の一つで、この運動エネルギーによって分類される。
原子炉では、中性子によって核分裂を誘発させエネルギーを発生させる。