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乾電池

読み:かんでんち
外語:dry battery
品詞:名詞,@部品
2004/07/12 更新

化学電池のうち、一次電池の一つ。電解質を綿紙やでんぷんに吸着させたり、あるいは糊状にしたりして、液が外に零れ出ないようにしたもの。

乾電池が発明されるまでは液体の電解質が容器に入った蓄電池しかなく、重く扱いも不便だった。この不便を改善するために乾電池が発明されたのである。

電池の発明者はイタリアのボルタであることはよく知られるが、乾電池の発明者は屋井先蔵(やい・さきぞう)で、1885(明治18)年のことだった。そして数年の改良の後に実用化された。しかし残念なことに屋井先蔵は貧しかったため1892(明治25)まで特許出願ができず、結果、乾電池は1888(明治21)年にドイツのガスナーが発明した、ということになってしまった。それでも、乾電池の発明者は日本人だということは揺るぎない事実であり、日本人として誇れるものであろう。

乾電池は小型軽量で扱いやすく、また液漏れがしにくいように作られたものだが、扱いによっては液漏れをする欠点がある。筒型乾電池だと、マンガン乾電池、アルカリ乾電池が主流。

サイズはIEC 60086-1:1996あるいはJIS C 8500:1996で規定されているが、一般にはR20、R14、R6、R03、R1が利用され、それぞれ日本では単1形単2形単3形単4形単5形の通称で呼ばれている。一般に単1形・単3形あたりがよく使われている。

乾電池は充電することができない。また筒型乾電池は大きさに関わらず電圧は1.5[V]である。大きいほうが容量が大きいので、長時間使用できる。

主流のマンガン電池は、フランスのルクランシェ(Georges Leclanche)が考案したしたもので、正極の二酸化マンガンを負極の亜鉛で囲み、電解液には弱酸性の塩化亜鉛や塩化アンモニウムを用いている。

アルカリ電池は電解液を水酸化カリウムに変えたもの。導電性が高まり内部抵抗が減ったため、マンガン電池より大容量の電流が取り出せるようになった。