冥王星

読み:めいおうせい
外語:Pluto 英語 , Pluton/o エスペラント
品詞:固有名詞

太陽系準惑星である太陽系外縁天体(カイパーベルト天体)。かつては第9惑星とされていた。

基本情報

  • 規模
    • 赤道半径: 1,195km (の約0.69倍)
    • 偏率: 0
    • 体積: 0.007 (地球=1)
    • 質量: 1.374×1022kg、0.0023 (地球=1)
    • 密度: 1.9g/cm³
    • 赤道重力: 0.06 (地球=1)
    • 脱出速度: 1.23km/s(1.063km/cBeat)
  • 移動速度等
    • 自転周期: 6.387地球日
    • 赤道傾斜角: 120.0°
    • 公転周期: 247.796太陽年
    • 平均軌道速度: 4.68km/s(4.044km/cBeat)
    • 会合周期: 366.7太陽日
  • 公転軌道
    • 長半径: 39.5406AU
    • 離心率: 0.2490
    • 傾斜角
      • 黄道面: 17.145°
      • 不変面: 15.568°
  • 位置
  • 符号
    • 識別符号: ‐
    • 小惑星番号: 134340

衛星

確認されている衛星は3個。

2個の新衛星は、米ジョンズホプキンズ大応用物理研究所などのチームにより2005(平成17)年5月に発見され、2006(平成18)年2月23日付の英科学誌ネイチャーで発表された。

衛星一覧表

番号衛星名距離半径質量発見者
(Mm)(km)(kg)
1 カロン (Caron)19642 クリスティー1978
2S/2005 P1ヒドラ (Hydra)64.5  ジョンズホプキンズ大2005
3S/2005 P2ニックス (Nix)49.5  ジョンズホプキンズ大2005

このうち、カロンは冥王星と共に準惑星に昇格となっている。

ちなみにニックス(Nix)は、夜の女神ニュクス(Nyx)のことである。しかしNyxは既に小惑星の名前として使われていたため、やむを得ずNixになった。

降格

かつての9惑星の中では、太陽より最も遠い。

但し正規の惑星ではなくカイパーベルト天体のため軌道の離心率が大きいため、1979(昭和54)年〜1999(平成11)年までは第8惑星である海王星より太陽からの距離は近かった。

太陽系の9惑星中最小の惑星であり、地球よりも小さいなどの理由から、2006(平成18)年8月24日、惑星から除外され準惑星という新たな枠組みの中に組み込まれた。

小惑星番号

1999(平成11)年に「冥王星は惑星か否か」という議論が巻き起こり、既に惑星ではないという意見が圧倒であった。この時に「小惑星番号10000番にしてはどうか」という意見があったが、この時は附番が見送られた。

それから7年、遂に冥王星が準惑星に降格となり、付与された番号は非常に中途半端なものとなってしまったのである。

構成成分

構成成分は現時点では不明。

約8割の岩石を主成分に、残りはなどだと考えられる。大気成分もまた不明だが、近日点付近以外では凍っていると考えられる。

軌道

冥王星の軌道は黄道面に対して17°傾斜しており、離心率(楕円の程度)は全惑星中最大である。また、公転と逆方向に自転する逆行惑星である。

現在、大きな離心率、軌道が海王星の外側にある、などの条件から、天文学的見地からみて冥王星はカイパーベルト天体の一つであり、惑星では無いと考えられている。歴史的意味のみにおいて、惑星という扱いをされている。

冥王星を訪れた探査機は現在ないが、NASAにより探査機ニュー・ホライゾンズが送られた。

予定では、探査機は2015(平成27)年7月14日に冥王星に到着する。

1930(昭和5)年2月18日に、アメリカ・アリゾナ州ローウェル天文台の天文学者Clyde William Tombaugh(クライド・ウィリアム・トンボー)により発見された。

名前

英名Pluto(プルート)はギリシャ神話の冥界の神プルートーンに由来し、ハデス(Hades)の別名であるとされる。これはローマ神話のディス(Dis)に相当する。

ちなみに「冥王星」という名はこの星にPlutoと命名されてすぐ、日本の作家であり天文研究家だった野尻抱影が提案したもので、「科学画報」の1930(昭和5)年10月号に掲載されたのが初出である。

このため、天王星と海王星は支那語起源なのに対し、冥王星は日本語である。

しかし「理科年表」や「天文月報」はこの名を長く認めず、理科年表に初めて冥王星の名が掲載されたのは1947(昭和22)年版からであったらしい。