化学実験をするときの心構え

読み:かがくじっけんをするときのこころがまえ
品詞:名詞

化学実験には、ありとあらゆる危険が潜む。従って、それなりの心構えが必要である。

目次

薬品を使う時は白衣を着て、実験用眼鏡を使うべきである。

「白衣とゴム長靴」加えて眼鏡は化学者の正装と考えられるが、しかし化学の研究者には白衣も着ないし実験用眼鏡も着用しない人がいる。

また、白衣を着用したときは袖や裾を引っ掛けないよう注意。

気体が発生する実験は、ドラフトの中で行なう。

特に発生する気体が有毒の場合には、必ずドラフトを使う。それほど危険でない物質であっても霧やガスを吸入すると体に悪影響が出る可能性がある。

間違ってもドラフトの中に頭を突っ込んだり、ドラフトに伏せて寝たりしてはいけない。

万一薬品がに入ったときはまず、多量の水で目を洗い、その後速やかに病院へ行くこと。

皮膚に付着した場合もまず、多量の水で洗う。但し物質によっては水で洗うより他の薬品で中和した方が良い場合もある。例えばフェノールが皮膚に付着した場合は、エタノールでの洗浄や、炭酸水素ナトリウムでの中和などの方法が適切と考えられる。

いずれにしても病院に行くべきである。病院では、皮膚などに薬品が付いたことと、その薬品の名前を医師に伝えること。

自分で使う薬品の名前と性質を良く知っておくこと。

その薬品が手に付いただけで危険なのか、少量手に付いただけなら大丈夫なのかといったことは、少なくとも知っておくべきである。前者であれば手袋を使用する。

例えば希硫酸は目に入らない限りそれほど危険な物質ではないが、皮膚や衣服に付着した状態で放置すると水分蒸発して濃硫酸になり、皮膚や衣服を侵す。

化学実験ではガラス器具を使うことが多い。ガラス器具を破損しないよう注意し、もし壊れてしまったら安全に処理すべきである。

化学実験に習熟していないなら、習熟した指導者の元で行なうべきである。

習熟した指導者がどの程度いるかは分からないが、小中学校の先生は習熟した指導者とは限らない。

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