反物質を構成する基本的な単位となる微細な粒子の総称。「反素粒子」とも。
C対称性がある状態では、電荷の符号を逆にするだけで、物質と反物質が反転する。 しかし電荷を持たない物質の場合、チャージ変換しても元と変わらない。このようなものを「マヨラナ粒子」という。
実際には、電荷以外にも様々な要素が存在し、それらが反転するために、電荷を持たない粒子であってもマヨラナ粒子にはならず、電荷は同じだが元の素粒子とは異なる反粒子となるものもある。
反粒子であっても、基本的な性質は物質を作る素粒子と同じである。
スピン量子数についても、素粒子と何一つ変わるところはない。
反ハドロンは、反クォークと呼ばれる反粒子から成り立っている。ここから、反物質は反クォークと反レプトンで構成されると言うことができ、更に反ゲージ粒子の存在も反物質に大きな影響を与えている。
これら反粒子は反ボース粒子と反フェルミ粒子に分けられるが、その違いはスピンにある。反粒子は自転しており、反粒子によって固有の回転の勢い(スピン量子数=スピン角運動量)を持つ。量子論での値は飛び飛びでディジタル風の表現になるが、スピンもまた同様であり、量子はある定数の1/2の倍数でしか回転の勢いを持つことができない(0、1/2、1、3/2、2、…)。
超対称性変換は、ある粒子のスピンを1/2だけずらす操作をいい、これによって生まれると予言される粒子を超対称性粒子という。但し、現時点では一つも見つかっていない。
この操作により、従来反ボース粒子だったものは反フェルミ粒子の性質を獲得することになる。
例えば、反ゲージ粒子のグルーオン(グルーオンは素粒子と反粒子が同一)であれば、電荷0、色の電荷2種類、弱い電荷0、スピン1、という特徴がある。これを超対称変換すると、電荷などは同一で、スピンのみ1/2となった反フェルミ粒子、グルイーノ(グルイーノは素粒子と反粒子が同一)となる。
天文学では超対称性粒子は暗黒物質(ダークマター)の一つと考えられており、研究が進められている。