地質時代

読み:ちしつじだい
品詞:名詞

地質を基準とした時代。人間を基準とした「歴史時代」に対する語。

目次

海底や湖底に土砂が溜まり堆積岩が作られるとき、そこに生物の死体が挟まれば、それは化石となって保存される。

そしてひとたび固まった堆積層は保存され、次の時代にはその上に堆積層が作られることになる。

こうして、異種の地層は地球が刻んだ歴史とともに徐々に積み上げられてゆく。この地層や化石に基づいて設定される時代区分のことを、「地質時代」と呼ぶのである。

区分

地質時代は、古い方から、古生代中生代新生代と呼ぶ。

「代」を細分化した時代を「紀」と呼び、「紀」を細分化した時代を「世」や「期」と呼ぶ。

また古生代より前を先カンブリア時代といい、古生代以降は対して顕生代という。

年代

実際の年代は研究者や学説により様々である。様々な学説を平均すると、概ね次のようになる。

代だけでも学説により若干の差があるが、これを更に分けた、紀、期や世は更に学説による差が大きい。

しかし、今のところ絶対正しいと呼べるような学説は無いので、突飛な学説は除き多くの学者の説を平均したものを、ここでは採用することとする。

代の境界

このような時代区分の境界には生物の大量絶滅が起きている。

中でも特に大規模な絶滅は古生代と中生代の境にもなっているペルム紀末に起きた。この時は、生物の実に9割が死滅したと考えられている。

古生代に大繁栄した三葉虫、珊瑚、フズリナなどは、この頃を境に地球上から消滅した。

また中生代と新生代の境である白亜紀末にも再び大量絶滅が起き、恐竜やアンモナイトを始め、多くの生物が絶滅した。

日本における一般的な学説による、時代の一覧は次の通りとなる。

かつては、古第三紀と新第三紀を合わせて「第三紀」と呼んでいた。

年代は、代表的と思われる学説の平均による。従って年代の数値については新しい情報の導入により、予告無く変更されることがある。

代 Era紀 Period期/世 Epoch年代 (年前)
冥王代 46億40億
太古代 40億25億
原生代25億5億4100万
古生代カンブリア紀5億4100万4億8540万
オルドビス紀4億8540万4億4340万
シルル紀4億4340万4億1920万
デボン紀4億1920万3億5890万
石炭紀前期3億5890万3億2320万
後期3億2320万2億9890万
ペルム紀2億9890万2億5217万
中生代三畳紀前期2億5217万2億4720万
中期2億4720万2億3700万
後期2億3700万2億130万
ジュラ紀前期2億130万1億7410万
中期1億7410万1億6350万
後期1億6350万1億4500万
白亜紀前期1億4500万1億5万
後期1億5万6600万
新生代古第三紀暁新世6600万5600万
始新世5600万3390万
斬新世3390万2303万
新第三紀中新世2303万533万3000
鮮新世533万3000258万8000
第四紀更新世258万80001万1700
完新世1万1700現在

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