脳の一部となる神経系で、本能や情動に関する中枢とされる。
情動というのは、外から観察できる感情(喜怒哀楽)だけでなく、本人にしか分からない感情を含めた表現である。
フランスの外科医Pierre Paul Broca(ピエール・ポール・ブローカ)が1878(明治11)年に、室間孔(モンロー孔)の周囲の脳を縁どりリング状に取り巻く部位をle grand lobe limbique(大脳辺縁葉)と呼んだことに由来する。
この当時はまだ解剖学的な意味合いしかなく、この部位が情動に関する中枢であることが知られるようになったのは、約1世紀後のことである。
そして情動に関する神経系に関する研究が進むにつれ更に広い範囲に拡張され、現在でいうところの大脳辺縁系の範囲に広がって行った。
大脳辺縁系という語は明確な定義が定まっておらず、どの程度の範囲をいうのかは、現実には明確ではない。
概ね、次のような範囲を指すものと考えられるが、文献、論文等により、扱いは異なる可能性が高い。
これは脳幹から大脳に繋がる部分に位置する脳で、進化論的には古い大脳の部分である。