17(古い属名で7B)族のハロゲン族に属する淡黄色の非金属元素。常温では気体。
「弗」の字が常用漢字から漏れたため、現在は「フッ素」とも書く。化合物の日本語名は日本化学会の化合物命名法委員会によるものが正式だが、そこでは前述の理由により「フッ素」となっている。
安定同位体は一つのみ。
| 同位体 | 天然存在比 | 半減期 | 崩壊の種類 | 崩壊後生成物 |
|---|---|---|---|---|
| 17F | ‐ | 1.075分 | β+崩壊 | 17O |
| 18F | ‐ | 1.830時 | β+崩壊 | 18O |
| EC崩壊 | 18O | |||
| 19F | 100.00% | 安定核種(中性子数10) | ||
| 20F | ‐ | 11.163秒 | β−崩壊 | 20Ne |
反応性に富み、化合力が強く、強い臭いを持ち、そして猛毒。強力な酸化剤であり、様々な物質と激しく反応する。
水道水に含まれる程度の濃度(0.7〜1.2ppm)では無害だが、水素と結合して弗化水素(弗酸)になってしまうと非常に有害であり危険である。
何人もの科学者が単離に挑み、そして散っていく中、1886(明治19)年にフランスの科学者
英名fluorineの語源は鉱石の名fluorite(ホタル石)から。flouoritはラテン語のfluere(流れる)に由来しており、ホタル石を精錬すると簡単に溶けて流れてしまうことから命名された。
弗素樹脂、弗素ゴム、各種医薬品などに使われる。