木星

読み:もくせい
外語:Jupiter , Jupiter/o エスペラント
品詞:固有名詞

太陽系の第5惑星。太陽系の9惑星中、最大。木星型惑星の代表。

太陽金星に次ぎ、火星と共に全天で四番目に明るく見える天体である。

基本情報

  • 規模
    • 赤道半径: 71,492km
    • 偏率: 0.0649
    • 体積: 1321 (地球=1)
    • 質量: 1.900×1027kg、317.83 (地球=1)
    • 密度: 1.33g/cm³
    • 赤道重力: 2.37 (地球=1)
    • 脱出速度: 59.53km/s(51.434km/cBeat)
  • 移動速度等
    • 自転周期: 9時間55分30秒 (0.414地球日)
    • 赤道傾斜角: 3.1°
    • 公転周期: 11.8622太陽年
    • 平均軌道速度: 13.06km/s(11.284km/cBeat)
    • 会合周期: 398.9太陽日
  • 公転軌道
    • 長半径: 5.2026AU
    • 離心率: 0.0485
    • 傾斜角
      • 黄道面: 1.303°
      • 不変面: 0.328°
  • 位置

衛星

その質量由来の大引力により、多くの衛星を持っているのも特徴である。

2003(平成15)年現在63個の衛星が確認され、うち2007(平成19)年4月現在名前が付いた衛星は49個である。

衛星の名前の多くは、木星すなわちローマ神話のジュピター(ギリシャ神話ゼウス)の、その恋人の名から取られている。

以下の表について、距離や半径、質量については、研究が進むにつれ、変更が加わる可能性がある。

衛星一覧表

番号衛星名距離半径質量発見者
(Mm)(km)(kg)
16S/1979 J3メティス (Metis)128229.56×1016サイノット1979
15S/1979 J1アドラステア (Adrastea)12981.91×1016ジェウィット1979
5 アマルテア (Amalthea)181847.17×1018バーナード1892
14S/1979 J2テーベ (Thebe)222497.77×1017サイノット1979
1 イオ (Io)42218218.94×1022G.Galilei1610
2 エウロパ (Europa)67115614.80×1022G.Galilei1610
3 ガニメデ (Ganymede)107026311.48×1023G.Galilei1610
4 カリスト (Callisto)188324101.08×1023G.Galilei1610
18S/2000 J1テミスト (Themisto)75075 S.S.Sheppard2000
13 レダ (Leda)1116595.68×1015コワール1974
6 ヒマリア (Himalia)11460929.56×1018ペリネ1904
10 リシテア (Lysithea)11717197.77×1016S.B. Nicholson1938
7 エララ (Elara)11740397.77×1017ペリネ1905
 S/2000 J11 125552 S.S.Sheppard2000
46S/2003 J20カルポ (Carpo)17056  S.S.Sheppard2003
 S/2003 J3 18339  S.S.Sheppard2003
 S/2003 J12 19002  S.S.Sheppard2003
34S/2001 J10エウポリエ (Euporie)193021 S.S.Sheppard2001
40S/2003 J21ムネーメ (Mneme)20494   2003
 S/2003 J18 20700  S.S.Sheppard2003
45S/2003 J6ヘリケ (Helike)20979  S.S.Sheppard2003
 S/2003 J16 21000  S.S.Sheppard2003
33S/2001 J7エウアンテ (Euanthe)210271.5 S.S.Sheppard2001
22S/2000 J5ハルパリケ (Harpalyke)211052 S.S.Sheppard2000
27S/2000 J7プラクシディケ (Praxidike)211473.5 S.S.Sheppard2000
35S/2001 J9オルトシエ (Orthosie)211681 S.S.Sheppard2001
30S/2001 J3ヘルミッペ (Hermippe)212522 S.S.Sheppard2001
24S/2000 J3イオカステ (Iocaste)212692.5 S.S.Sheppard2000
12 アナンケ (Ananke)21276143.82×1016S.B. Nicholson1951
29S/2001 J2ティオネ (Thyone)213122 S.S.Sheppard2001
 S/2003 J15 220001 S.S.Sheppard2003
 S/2003 J17 220001 S.S.Sheppard2003
44S/2003 J11カリコレ (Kallichore)223951 S.S.Sheppard2003
 S/2003 J9 224420.5 S.S.Sheppard2003
 S/2003 J19 228101 S.S.Sheppard2003
38S/2001 J6パシテエ (Pasithee)230291 S.S.Sheppard2001
43S/2002 J1アーケ (Arche)230641.5 S.S.Sheppard2002
37S/2001 J8カレ (Kale)231241 S.S.Sheppard2001
21S/2000 J10カルデネ (Chaldene)231792 S.S.Sheppard2000
26S/2000 J6イソノエ (Isonoe)232172 S.S.Sheppard2000
32S/2001 J4エウリドメ (Eurydome)232191.5 S.S.Sheppard2001
 S/2003 J4 232581 S.S.Sheppard2003
25S/2000 J4エリノメ (Erinome)232791.5 S.S.Sheppard2000
20S/2000 J9タイゲテ (Taygete)233602.5 S.S.Sheppard2000
11 カルメ (Carme)23404239.56×1016S.B. Nicholson1938
31S/2001 J11アイトネ (Aitne)235471.5 S.S.Sheppard2001
23S/2000 J2カリケ (Kalyke)235832.5 S.S.Sheppard2000
8 パシファエ (Pasiphae)23624301.91×1017メロッテ1908
19S/2000 J8メガクリテ (Megaclite)238063 S.S.Sheppard2000
41S/2003 J7アエーデ (Aoede)238082 S.S.Sheppard2003
36S/2001 J5スポンデ (Sponde)238081 S.S.Sheppard2001
9 シノーペ (Sinope)23939197.77×1016S.B. Nicholson1914
48S/2003 J13キュレーネ (Cyllene)240001 S.S.Sheppard2003
 S/2003 J5 240842 S.S.Sheppard2003
17S/1999 J1カリロエ (Callirrhoe)241024 アリゾナ大学1999
28S/2001 J1アウトノエ (Autonoe)241222 S.S.Sheppard2001
 S/2003 J10 242501 S.S.Sheppard2003
39S/2003 J8ヘゲモネ (Hegemone)245141 S.S.Sheppard2003
47S/2003 J1エウケラデ (Eukelade)245572 S.S.Sheppard2003
49S/2003 J14コレー(Kore)250001 S.S.Sheppard2003
 S/2003 J2 285701 S.S.Sheppard2003
42S/2003 J22テルクシノエ (Thelxinoe) 2 S.Sheppard他2003
 S/2003 J23    S.S.Sheppard2003

構成成分

木星は、冥王星含む他の惑星の合計の2倍という大質量惑星でありながら、密度は地球の1/4以下、水の1.3倍程度しかない。

このことから、木星は水素ヘリウムを主成分とし、その大半が液体として存在しているガス惑星であると考えられている。

地殻の構造

中心には地球の質量の10〜15倍程度、半径1万kmの岩石質の核があり、核の上には液体金属水素、液体水素の層があり、その上に大気層がある。

表面から順に、次のようになる。

  1. 大気層(厚さ約100km)
  2. 液体分子状の水素層(厚さ約2万km)
  3. 液体金属状の水素層(厚さ約4万km)
  4. や珪酸塩の岩石質の中心核(半径約1万km)

内部の状態

まず大気層を降りると、圧力のため液体状になった水素層がある。その底では圧力が300万気圧に達すると考えられている。

その下には、圧力で液体金属状に変化した水素層がある。その底では圧力は3600万気圧、温度は約2万度に達すると考えられている。

そして、その下に岩石質の中心核がある。

このように内部は高圧であるため水素気体として存在できず、液体となる。実際に木星大気下が液体であることは重力場などの測定によって確かめられている。

また液体金属水素は荷電粒子で構成され、電気伝導体として木星磁場の主因となっている。

このような構造のため、木星には「地面」に相当するものは無い。

現象

木星における最も有名かつ顕著な現象に大赤斑がある。

木星は地球の10倍以上という巨大磁場を持っていて、その磁気圏は650Gm以上で、一つ外側をまわる土星の軌道を超える広さに広がっている。そして木星周辺には地球のバン・アレン帯に似た、しかし地球以上に激しい、木星磁場に取られられた高エネルギー粒子の帯が存在している。

木星の存在は古くより知られており、発見者は不明。

名前

英名Jupiter(ジュピター)は、ローマ神話の神々の王で天の支配者ジュピターまたはユピテル(Jove)に由来する。

これはギリシャ神話のZeus(ゼウス)に相当する。