水銀

読み:すいぎん
外語:Hg: Hydrargyrum 学名 , Mercury 英語 , Quecksilber ドイツ語 , Mercure フランス語 , Mercurio スペイン語 , Ртуть ロシア語 , زئبق アラビア語 , 汞 支那語(大陸・台湾) , Hidrarg/o エスペラント
品詞:名詞

銀白色の金属元素の一つ。金属元素中で唯一、常温で液体となる。

基本情報

一般情報

原子情報

  • 原子量: 200.59(2)
  • 電子配置:
    • 1s2、2s2、2p6、3s2、3p6、3d10、4s2、4p6、4d10、4f14、5s2、5p6、5d10、6s2
    • [Xe]4f14、5d10、6s2
  • 電子殻: 2、8、18、32、18、2
  • 原子価: 1、2
  • 酸化数: 0、+1、+2

分子情報

同位体

同位体天然存在比半減期崩壊の種類崩壊後生成物
191mHg   
192Hg   
193Hg   
193mHg   
194Hg444年EC崩壊194Au
195Hg   
195mHg   
196Hg0.15%安定核種(中性子数116)
197Hg2.706日EC崩壊197Au
197mHg   
198Hg9.97%安定核種(中性子数118)
199Hg16.87%安定核種(中性子数119)
199mHg   
200Hg23.10%安定核種(中性子数120)
201Hg13.18%安定核種(中性子数121)
202Hg29.86%安定核種(中性子数122)
203Hg46.612日β崩壊203Tl
204Hg6.87%安定核種(中性子数124)
206Hg8.15分β崩壊206Tl

辰砂(丹砂)という鉱物として産出する。この鉱物の主成分は硫化水銀(HgS)で、かつては塗料として使われていた(神社の鳥居の朱色など)。これを熱し、還元して水銀を得る。

また、いろいろな金属とアマルガムという合金(液体)を作るのが特徴で、その性質を利用して古くは金メッキ(金を水銀に溶かしてメッキしたいものに塗り、水銀を自然乾燥させる)などが行なわれていた。

熱膨張率が高いため温度計として用いたり、水銀電池水銀遅延線といった工業用途で用いられている。

しかし、水俣病などの公害病の原因となるなど、毒性の高い物質でもある。

安全性

適用法令

  • 毒物及び劇物取締法(別表第一)
  • RoHS指令(使用禁止物質)
  • 労働安全衛生法、労働安全衛生法施行令
    • 特定化学物質障害予防規則(別表第一)
      • 水銀、無機化合物(硫化水銀以外)を含有する製剤その他(含有量が重量の1%以下のものを除く)

危険性

  • 引火点: (該当資料なし)
  • 発火点: (該当資料なし)
  • 爆発限界: (該当資料なし)

有害性

  • 刺激
    • 腐食性: (該当資料なし)
    • 刺激性: 皮膚を刺激する
    • 感作性: (該当資料なし)
  • 毒性
    • 急性毒性: (該当資料なし)
    • 慢性毒性: (該当資料なし)
    • がん原性: (該当資料なし)
    • 変異原性: (該当資料なし)
    • 生殖毒性: (該当資料なし)
    • 催畸形性: (該当資料なし)
    • 神経毒性: (該当資料なし)

環境影響

  • 分解性: (該当資料なし)
  • 蓄積性: (該当資料なし)
  • 魚毒性: 水生生物に対して毒性が非常に強い

魚類で生物濃縮が起こることがある。

昔から存在が知られており、発見者は不明。

化学名Hydrargyrumは、古典ギリシャ語で「液状の銀」を意味する「ὑδράργυρος」(hydrárgyros)から付けられた。

英名Mercuryはローマ神話の商業の神メルクリウス/マーキュリーに由来する。これは、ギリシャ神話のヘルメス(Έρμῆς、Hermes)に相当する。

  • 塩化水銀(Ⅰ) (甘汞) (Hg2Cl2)
  • 塩化水銀(Ⅱ) (昇汞) (HgCl2)
  • 酸化水銀 (HgO)
  • 雷酸水銀 (Hg(ONC)2)
  • 硫化水銀 (HgS)