黒紫色の金属光沢を持った非金属元素の一つ。融点以下でも昇華し、紫色の蒸気を発する。
「沃」の字が常用漢字から漏れたため、現在は「ヨウ素」とも書く。化合物の日本語名は日本化学会の化合物命名法委員会によるものが正式だが、そこでは前述の理由により「ヨウ素」となっている。
安定同位体は一つのみ。
| 同位体 | 天然存在比 | 半減期 | 崩壊の種類 | 崩壊後生成物 |
|---|---|---|---|---|
| 124I | ‐ | 4.1760日 | EC崩壊 | 124Te |
| β+崩壊 | 124Te | |||
| 125I | ‐ | 59.408日 | EC崩壊 | 125Te |
| 126I | ‐ | 13.11日 | EC崩壊 | 126Te |
| β−崩壊 | 126Xe | |||
| β+崩壊 | 126Te | |||
| 127I | 100.00% | 安定核種(中性子数74) | ||
| 129I | ‐ | 1570万年 | β−崩壊 | 129Xe |
| 131I | ‐ | 8.0207日 | β−崩壊 | 131Xe |
日本の沃素産出量はチリに次いで世界第二位で、沃素全世界需要量の約40%を千葉県で生産している。
1811(文化8)年、フランスの科学者ベルナール・クールトア(Bernard Courtois)によって発見された。
化学名Iodiumは、ギリシャ語で「すみれ色」を意味するιώδης(iṓdēs)から付けられた。