沃素

読み:ようそ
外語:I: Iodium 学名 , Iodine 英語 , Iod ドイツ語 , Iode フランス語 , Yodo スペイン語 , Йод ロシア語 , يود アラビア語 , 碘 支那語(大陸・台湾) , jod/o エスペラント
品詞:名詞

黒紫色の金属光沢を持った非金属元素の一つ。融点以下でも昇華し、紫色の蒸気を発する。

「沃」の字が常用漢字から漏れたため、現在は「ヨウ素」とも書く。化合物の日本語名は日本化学会の化合物命名法委員会によるものが正式だが、そこでは前述の理由により「ヨウ素」となっている。

基本情報

一般情報

原子情報

  • 原子量: 126.90447(3)
  • 電子配置:
    • 1s2、2s2、2p6、3s2、3p6、3d10、4s2、4p6、4d10、5s2、5p5
    • [Kr]4d10、5s2、5p5
  • 原子価: 1
  • 酸化数: −1、0、+1、+5、+7

分子情報

同位体

安定同位体は一つのみ。

  • 127I
同位体天然存在比半減期崩壊の種類崩壊後生成物
124I4.1760日EC崩壊124Te
β+崩壊124Te
125I59.408日EC崩壊125Te
126I13.11日EC崩壊126Te
β崩壊126Xe
β+崩壊126Te
127I100.00%安定核種(中性子数74)
129I1570万年β崩壊129Xe
131I8.0207日β崩壊131Xe

日本の沃素産出量はチリに次いで世界第二位で、沃素全世界需要量の約40%を千葉県で生産している。

必須元素

人体では甲状腺ホルモンの構成成分で、不足するとホルモンを作れなくなる。成人男性の栄養所要量は150μg、許容上限摂取量は3mgである。

海草や魚介類から容易に摂取可能で、日本のように海産物の豊富な島国で沃素が欠乏することは滅多にない。しかし内陸国では海産物が不足しがちで、慢性的な沃素不足が起こっている。

日本の場合、食品に多く沃素が含まれるので不足する心配は不要だが、逆に過剰摂取が問題であり、これは甲状腺に良くない。

安全性

適用法令

  • 毒物及び劇物取締法(法 別表第二)

危険性

  • 引火点: (該当資料なし)
  • 発火点: (該当資料なし)
  • 爆発限界: (該当資料なし)

有害性

  • 刺激
    • 腐食性: (該当資料なし)
    • 刺激性: 催涙性。眼、気道、皮膚を重度に刺激する。
    • 感作性: (該当資料なし)
  • 毒性
    • 急性毒性: (該当資料なし)
    • 慢性毒性: (該当資料なし)
    • がん原性: (該当資料なし)
    • 変異原性: (該当資料なし)
    • 生殖毒性: (該当資料なし)
    • 催畸形性: (該当資料なし)
    • 神経毒性: (該当資料なし)

環境影響

  • 分解性: (該当資料なし)
  • 蓄積性: (該当資料なし)
  • 魚毒性: (該当資料なし)

1811(文化8)年、フランスの科学者ベルナール・クールトア(Bernard Courtois)によって発見された。

化学名Iodiumは、ギリシャ語で「すみれ色」を意味するιώδης(iṓdēs)から付けられた。

  • 沃化アセチルコリン (2260-50-6)
  • 沃化アルミニウム (AlI3)
  • 沃化銀 (AgI) (7783-96-2)
  • 沃化水素 (HI) (10034-85-2)
  • 沃化プルトニウム (PuI3) (13813-46-2)
  • 沃化プラリドキシム
  • 次亜沃素酸 (HIO)
  • 沃素酸 (HIO3)
  • ポビドンヨード ((C6H9NO)n·xI) (25655-41-8)