沸点上昇

読み:ふってんじょうしょう
品詞:名詞

溶媒溶質を溶かしたときに、沸点が上がること。

例えば、水に食塩を溶かすと沸騰する温度が100℃より高くなる。熱湯注意。

溶質を溶媒に溶かすと溶液ができる。この時、溶質が溶液の表面上を覆うので、蒸気圧が下がる。水の場合100℃で液体から気体になるが、この時の飽和蒸気圧は760mmHg。しかし溶液では溶質が水の蒸発を妨げるため、蒸気圧は760mmHgより小さくなる。これを蒸気圧降下という。この溶液の水を蒸発させるためには760mmHgにする必要があるが、そのためには溶液の温度を100℃よりも上げねばならない。必然的に沸点が上昇することになる。

沸点がどの程度上昇するかは溶媒によって異なり、同じ溶媒であれば溶質のモル数に比例する。

関連する用語
沸点
溶媒
溶質
凝固点降下

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