洗濯用石鹸

読み:せんたくよう・せっけん
品詞:名詞

石鹸のうち、洗濯に使用するためのもの。一般に、粉末または液体で提供される。

目次

現在、日本国内で一般に市販されている洗濯用石鹸で有名なブランドに、次のようなものがある。

  • スノール (シャボン玉石けん株式会社/福岡県北九州市)
  • そよ風 (ミヨシ石鹸株式会社/東京都墨田区)
  • arau (サラヤ株式会社/大阪府大阪市)

これら以外にも、様々なメーカーが洗濯用石鹸を販売している。

粉末の製品を見ると、スノールは無添加と高純度を誇るが本当にただの石鹸なので非常に水に溶けにくく、洗浄力も弱い。対してそよ風は、溶けやすくするために添加物が加えられており、洗濯用洗剤としての実用性が目指されている。

溶けにくさを解決するため、いずれの製品にも液体タイプが用意されている。

使いやすさ

洗濯用洗剤として使用するためには、何より水によく溶け、そして洗浄力が存在せねばならない。

スノールの粉末は、残念ながらいずれの条件も充たしておらず使いにくい。そよ風の粉末はスノールよりは溶けやすいが、それでも合成洗剤には劣り、水温の下がる冬場は溶けない。

また、いずれにしても合成洗剤のようにパッと放り込むだけではダマになってしまうので、均一的に振りかけるなどのテクニックを要する。更に、粉末が溶けない水温の場合は事前にお湯で溶かして液体にするなどせねばならず、非常に手間が掛かる。

面倒は結局長続きしない。現在、合成洗剤が普及したのは、このような問題が嫌われたからである。

液体せっけん

粉末の溶けにくさを解決するものが、最初から水に溶けている洗濯用液体石鹸である。

但し一定以上に濃度を上げることが出来ないので、どうしても分量が多く必要になり、価格も高く付きやすい。

家庭用の製品の場合、ボトルは1.2L程度が一般的。分量自体は1kg入りの粉末合成洗剤と大差ないが、洗浄力が劣ることから合成洗剤(粉末や液体)の倍以上の分量を使用せねばならず、あっという間になくなってしまう。

複合せっけん

界面活性剤が、石鹸と合成洗剤の中間であるものを「複合石けん」と呼ぶ。

石鹸の洗浄力不足を解決するものとして、各社から市販されている。

ミヨシ石鹸も、かつては「液体複合石けん」という合成界面活性剤を混ぜて実用的な洗浄力を確保した製品を販売していた。不評だったらしく現在は廃番となり、「液体せっけん そよ風 ボトル」という、合成界面活性剤を使用していないとする液体石鹸が市販されている。

用語の所属
界面活性剤
石鹸

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